「ほぼシャマラン、っていうかシャマランが白石晃士!」戦慄怪奇ファイル コワすぎ!最終章 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)
ほぼシャマラン、っていうかシャマランが白石晃士!
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突然、異世界から現れと(と自称する)男に、世界を救うためにイカれたミッション4つを遂行しろと強要される狂乱の一夜。大義とか自分が大切なものを守るために、どう考えてもどうかしてることを必死でやる、という展開はモロにシャマランの『ノック』と同じであり、順番でいえば当然『ノック』が『コワすぎ!最終章』のパクリと言われても仕方ない。さらにいえば、この「信じるもののために常識倫理的にはアウトなことをする」というパターンは白石監督であれば『オカルト』など多くの作品で描かれており、他方でシャマランのほとんどの映画で見られるモチーフでもある。白石監督とシャマランの魂が異界を介して繋がっているとしか思えない符号であり、この「間違ったことをあえてやる!」ことの興奮と中毒性が詰まった、白石イズムの権化みたいな作品だと思う。あと、AD市川と工藤ディレクターが◯◯◯◯るというベタベタなコント設定を堂々とやりきった監督、キャスト陣の勇猛さにも拍手。
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