「自由のために。人間のために。」シチズンフォー スノーデンの暴露 ken7aroooさんの映画レビュー(感想・評価)
自由のために。人間のために。
アメリカ政府が世界中の通信を監視可能であり、実際にそれをしているという内部告発による、全世界を震撼させた特大スクープ。
その内部告発は、始まりから終わりまでをカメラで記録されていた。
この映画の監督によって。
内部告発の内容は、ニュースを見ればわかる。
この映画は歴史上最大規模の内部告発をする人物とはどのような人間で、どのように行動するのかを記録しており、それだけでとても興味深い。
また彼を追い詰める政府の動きが、巨大権力の恐ろしさや問題を描きつつ、観客を映画に引き込む強い緊張感を与えている。
とはいえ大切なのは、なぜ監視社会は遠ざけるべきものなのかという点をこの映画がきちんと描いていることだ。
それは観客に、自由とは何か、ひいては人間とは何かを考えさせるキッカケになるだろう。
だからこそ、この内部告発の意義は大きかったといえるのだ。
この映画は、ひとりの男が人間にとって大切なものを守ること、そしてその困難さを描く、現代に起きた偉大な戦いの記録なのだ。
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