「ナチスに略奪されたクリムトの名画の返還をオーストリア政府に求め訴訟...」黄金のアデーレ 名画の帰還 よっしーさんの映画レビュー(感想・評価)
ナチスに略奪されたクリムトの名画の返還をオーストリア政府に求め訴訟...
ナチスに略奪されたクリムトの名画の返還をオーストリア政府に求め訴訟を起こすという実話を基にした話。
ユダヤものだけど残酷さはなく、優雅で綺麗にストーリーが描かれている。
ユダヤ人ということで迫害され、国を追われた女性。
自分の家族のものであるけれど生まれ育った国を訴えるということ、失ったもの大きさ、代償、家族への想い、国への想い、つながり。様々な想いが混ざり合っていて切ない。
生きるためにアメリカへ渡り、複雑な想いはあれど心が痛み追われる人生より光が芽生え、大事なものを取り戻して終えた人生は彼女にとって良かったのではないかと終盤のシーンを観ながらそう思った。
凛としたヘレン・ミレンが素敵だった。良い作品でした。
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