「強く、前を向ける映画」黄金のアデーレ 名画の帰還 にあさんの映画レビュー(感想・評価)
強く、前を向ける映画
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内気だったマリアが強く勇敢な女性になったことに
深く感銘を受けた
女性、高齢の方にありがちで一蹴される
気分の変化がとても上手くリアリティを持って
だけど上品に描かれていた
ウィーンを離れる際の両親との別れのシーンは、
涙なしには見ることのできない
心を締め付けられる場面だった
もっと感情に訴えかけるように
作ることもできたであろう作品をそうはせず、
また国の対立を煽りかねない
センサティブな内容にも関わらず
偏ったヘイトな描かれ方がなく、
かと言って中途半端でもなく、
最後まで描写により気分を悪くされることのない
素晴らしい作品だった
ネックレスが手元に戻らないことに対しての
心残りはあるが、
それが史実・事実なのであれば仕方がない。
ナチスの関わる作品は
いずれも軽い気持ちで観られるものではないが、
演技の質、映像や音楽の使い方が
不快な重さを上手く緩和させていて
とても見やすい作品だったと思う
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