「タイトルなし(ネタバレ)」キング・オブ・エジプト spinx003さんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
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エジプト神話を大胆にアクション大作へ落とし込んだファンタジー。公開当時は宣伝の方向性もあり、吹き替えと4DXでアトラクション映画として楽しんだ記憶がある。今回サブスクで見かけたものの内容をほとんど覚えていなかったため、改めて字幕版で鑑賞した。
CGの作り込みは今なお見応えがある一方、金ピカの変身や場面転換のテンポなど、演出面には特撮ヒーロー作品のような幼稚さも感じる。ただストーリーは、単純だが娯楽作として素直に面白い。
物語は、本来王位を継ぐはずだったホルスが、叔父セトの裏切りによって力と王座を奪われるところから始まる。セトは兄オシリスを殺害し、神と人間を恐怖で支配する暴君として君臨するが、ベックの盗みで片目を取り戻したホルスは復讐のため立ち上がる。当初は人間を顧みなかったホルスが、ベックと行動を共にする中で「民を守ることこそ神の役割」だと気づく。追い詰められたところで片目よりベックを守ることを選んだホルスが、真の力を得てセトに勝利する流れは王道ながら気持ちがいい。
ベックは恋人ザヤを救うという一貫した動機で行動し続け、ザヤも信仰心で成長するホルスの土壌として機能している。あとかわいい。愛の神ハトホルや知の神トトといった脇役も魅力的だ。
娯楽作として子どもと気軽に観るには適した一本だろう。ただ、砂漠へ追いやられ続けた挙句、ラーの後継として孤独に悪と戦うことを言い渡されたセトの境遇を思うと、少し可哀想にも感じてしまった。
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