「私生活以外は実話」ヒトラー暗殺、13分の誤算 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
私生活以外は実話
爆弾を仕掛けるオープニングから、逮捕、拷問、拘置所、そして1945年に銃殺されるまでを過去の人妻エルザ(シュットラー)との楽しいひとときを挿入しつつ進められていく作品。大きな展開もなく、淡々と重厚に描かれているのだが、彼の思想的な部分をクローズアップして、ヒトラーの功罪を糾弾するといったところか。
音楽屋でもあり、アコーディオンを楽しそうに仲間と楽しむ風景。そして拘置所ではチターを奏でる。家具職人だけでは生活できず、工場で働いてもいたエルザ―(フリーデル)。共産党員ではないが赤色同盟に共感を覚え、ヒトラーを倒さなければ戦争によって被害が甚大になるとコツコツ爆弾づくりを遂行していくのだ。
もし13分の誤算がなければ、戦争被害は少なくなっていたかもしれない。と、未遂に終わったことを残念に思わせる人物だ。
無関係の8人を死なせてしまった罪は大きいが、ヒトラーがはじめた戦争によって5500万人の命が奪われたというテロップにより、彼のやろうとした行為も小さく思えてしまう。彼の功績が後に再評価されるが、なんだか虚しくなってくる・・・
コメントする
こころさんのコメント
2020年3月7日
コメント有難うございます。
「ドイツのヒトラーの映画が多い」、確かにそうですね。
ここ数年、国と国との繋がりに妙な緊迫感が有り、警鐘を鳴らしたく、なんでしょうか??