劇場公開日 2015年10月16日

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「ミクロだがマクロな悲劇。難しくて残酷な戦争の1ページ。」ヒトラー暗殺、13分の誤算 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5ミクロだがマクロな悲劇。難しくて残酷な戦争の1ページ。

2015年11月13日
PCから投稿

悲しい

怖い

難しい

【賛否両論チェック】
賛:国の行く末を憂いた主人公が、いかにして大胆な犯行をたった1人で実行するに至ったのか。その経緯に戦争の持つ哀しさや虚しさが垣間見える。人間1人の持つ影響力の凄さも実感させられる。
否:基本的には暗殺犯の回顧録なので、サスペンス感は皆無。展開もかなり淡々と進むので、興味がないと眠くなること必至。拷問等、残酷なシーンも多数あり。

 ただのありふれた一般人の主人公が、ナチス・ドイツの迫害を目の当たりにして、次第に心を動かされていくまでが赤裸々に描かれ、戦争の虚しさや愚かさが、ミクロな視点で映し出されていきます。
 一方で、真相はもうそのままなので、サスペンスやミステリーを期待して観ると、拍子抜けしてしまうこと必至です。展開も単調気味なので、眠くなるかも知れません。
 どちらかと言うと、戦争について改めて考えてみたい、そんな方にオススメです。

映画コーディネーター・門倉カド