「エルザーは信念の人なのか、狂気の人なのか。」ヒトラー暗殺、13分の誤算 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
エルザーは信念の人なのか、狂気の人なのか。
1939年11月8日、ミュンヘンのビアホール「ビュルガーブロイケラー」で発生したヒトラー暗殺事件の首謀者、ゲオルク・エルザーを描いた作品。
ヒトラー暗殺計画は、数多く計画されたのは知っていましたが、このゲオルク・エルザーの事は、不勉強で知りませんでした。でも、作品を見て判ったのが、信念の人だったんですね。誤解を恐れずに言えば、反ナチス原理主義的人だったようにも思えます。それと、あれだね、
先ごろ見た『顔のないヒトラーたち(Im Labyrinth des Schweigens)』でナチスを追求するオットー・ハラー検事を演じたヨハン・フォン・ビューローが、この作品では逆に、ゲシュタポを演じていたのが、わたし個人的には印象的でした。
また、こちらは史実ですが、エルザーを追求した刑事警察長官のアルトゥール・ネーベが、後年、シュタウフェンベルク大佐が画策したヒトラー暗殺計画のヴァルキューレ作戦に連座して処刑されているのも、興味深いです。エルザーはなぞの多い人物と言われていますが、ネーベ自身も十分になぞの多い人物だと思います。
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