劇場公開日 2015年10月16日

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「予想と違っていた。」ヒトラー暗殺、13分の誤算 ななまがりさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0予想と違っていた。

2015年10月20日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

予備知識もなく、タイトルで鑑賞を決めていたので、てっきり、主人公が何処かの諜報機関のスパイで、13分に何が起きたのかというようなストーリーかと思っていた。

全然違っていた。

今も昔も、どこにでもいそうな普通の青年、ゲオルク。
彼の人物像のストーリー。生々しく描かれている。

何が彼を暗殺者にしてしまったのだろうか。
時代が彼を暗殺者にしてしまったとしか言いようがない。
直接的には、影響はないかもしれないが、ナチスドイツ政権が誕生して、これまでと違う閉塞感、知り合い、友人など、彼の周辺に及ぼす影響、また、自由や平和などの宗教的価値観もあるかもしれない。

拷問シーンといい、取り調べのシーンは、特に生々しい。

ヒトラーを暗殺する目的とはいえ、これによって、何の罪のない8人の命が奪われてしまったことは、重罪であることには変わりない。

ナチスドイツ政権下の人びとの様子などに興味があれば、見て損ではないと思うが、気分晴れる映画ではないので、あまりオススメできない。
出演者は熱演!個人的にはなかなかの良作。

ななまがり