劇場公開日 2015年6月20日

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「ワンパターンの劣化過ぎ!」呪怨 ザ・ファイナル 昴 晃一郎さんの映画レビュー(感想・評価)

1.0ワンパターンの劣化過ぎ!

2015年6月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

寝られる

始めに申し上げておきたいのは、私はホラー映画を一度も【怖い】と
思って鑑賞した事がありません(爆)
ホラー映画に限った事ではないのですが、【良い映画か良くない映画】かの判断なので、
一般常識とは外れた感覚者の論評となります。ですから参考にはならないかと思いますので、
ご了承の程を。。。

本作は前作『呪怨 終わりの始まり(呪怨リブート版)』の続編にあたり、呪怨シリーズ最終章。
前作がヒットしたお陰か知りませんが、本作ができた訳です。

うーん…学生さんや若い人、怖いけどそういうの好きって人には
【お手軽】に怖いと感じられるんでしょうが、
うちらには、そうは問屋が卸しません。全く以て怖くない。
これはもうコメディです。いや、コメディすらなってないかも。

呪怨シリーズの定番演出はそのまま引き継がれますが、
こういったシリーズものは【工夫、進化】が必要だと思います。
でなければ、シリーズ化の意味はありません。
そういった意味では前作もそうですが、本作も工夫と進化が超不足。

兎に角、驚かせ方がワンパターン過ぎも甚だしい。
観客側にとっては「はい、はい」と言うしかありません。
俊雄のフリがあって伽耶子がオチをつける・・・見飽きました。
俊雄、伽耶子の演出も劣化の一途を辿っていってます。安すぎる。
もっとネチッこくやってもらいたかった。。。

小説を読んだ人には解って貰えるかも知れませんが、伽耶子の境遇はもっと根深いんです!
我が家では伽耶子は【怖い人】では無く【可哀想な人】です。
だからこそ、あれ程の呪怨が生まれていった…
それが、シリーズ重ねる度にその説明もなし。只のお化け屋敷でしかなくなってしまってます。

そもそもリブートする必要があったのか?佐伯家の設定変更の意味は?
リブート1作目で生き残った袴田さんが生きている意味がわからない。
2作目の前フリにしかみえません。前作で死んでください。【呪怨】なんだから。

本作:主人公(平愛梨)は、前作:主人公(佐々木希)の姉という設定のみで動くだけであって、
俊雄との関連性が薄すぎる。単に巻き添え喰らっただけ。
愛梨ちゃんの恋人役である桐山くんもそう。巻き添えです。
それだったら、佐伯家の親戚でのストーリーをもっともっとメインに据えれば良かったのでは?

愛梨ちゃん、もっと良い映画に出て下さい。『20世紀少年』の、
あの生き生きした演技が出来てない。貴女はもっと出来る子です!
桐山くん、菅田くんとの差が開く一方です(涙)。Wファンとしては応援してるんですよ。

リブート1作目も劣化版でしたが、本作は更に劣化版。しかも全然【ファイナル】じゃねぇ!
リブートから入った人には是非とも初期【呪怨】1・2を鑑賞して頂きたい。(OVからでもOK)
そうすれば、本当の【呪怨】が解ってもらえるのではないでしょうか。
観たい方、ブルーレイ・DVD落ちでOKです。劇場鑑賞する価値はありません。
あ、パンフは見開き2ページのみ資料として損はないです。
【呪い続けて17年!呪怨シリーズ全犠牲者リスト】は良い。総勢124名以上!
いやぁ、殺し続けましたねぇ(笑)

本作で「うふ^^」ができたのは俊雄ズのシーンのみ。
後、全編終了後のオマケ予告は大爆笑させてもらいました^^
あれはもう完全に【フレディvsジェイソン】の大パクリですね。
(【フレディvsジェイソン】はコメディホラーとして大評価してます。それが日本版でできるのか?)

しかし、一世を風靡したJホラーの将来は恐ろしく暗いですねぇ…再来は何時になるやら。
それまで我慢ですか><

これは日本に限った事ではありません。海外もそう。
【パラノーマル・アクティビティー】がヒットする意味が解らない。
(1作目自体もつまらん。パラノで評価できるのは日本リメイクのみという大皮肉作です)

海外ホラー、ここ10年鑑賞作で良作と思えるのは

 エクソシスト・ビギニング
 エミリー・ローズ
 エルム街の悪夢(リブート)
 1048
 ミラーズ
 ザ・ライト

位なもんでしょうか。嗚呼、ホラーの良作が観たいぞーーーーー!!!!!

☆1

昴 晃一郎
浮遊きびなごさんのコメント
2015年7月8日

昴 晃一郎さん、
返信ありがとうございました!
まだご覧になられてないのもあったようで良かったです。
果たして昴さんの好みに合うかどうかですが、
気が向いた時にでもレンタルしていただければ幸いです。

『ミスト』は……あのラストで1日ドン底気分に
なる方もいると思うので挙げませんでしたが……
流石、既にご覧になられてましたか。
あれは傑作だと思いますがキツい映画でした。
異次元と繋がった(らしい)という設定やら最後の
あのどでかい怪物やら、確かに色々クトゥルフっぽい。

『フレディVSジェイソン』も観ました!
残念ながらレンタルで観ただけでピンバッヂは持ってません(笑)。
あの映画は……ホントに……大馬鹿でしたねえ……良い意味で(笑)。
あの映画で爆笑できたのなら、たぶん『キャビン』も
昴さんにとっては似た路線かもです。

あとは『呪怨 ザ・ファイナル』の最後のアレですか。
あんなん出しちゃうんですね。いやはや。
まあ、出たら出たで観るつもりですけど、
全然まったくこれっぽちも期待できませんねえ。
二人して這いずり回りながらの
取っ組み合いでもやるんですかねえ(爆)。
そっちよりも『劇場霊』にエールを送っときます。

それでは、次回レビューも楽しみにしております。
宜しくお願いします!

浮遊きびなご
浮遊きびなごさんのコメント
2015年7月5日

昴 晃一郎さん、
はじめまして、浮遊きびなごと申します。

ホラー、特にJホラーへの熱量を感じるレビューですね!
同じく『ホラー大好き、Jホラー頑張れ』な人間
なので、共感+思わずコメントさせていただきました。
斬新さもネチっこさも本作は全然足りませんでしたね。
中田秀夫監督の『劇場霊』は大丈夫でしょうか……。

好きな作品にリブート版『エルム街の悪夢』や
ジェットコースターホラーな『1408号室』を挙げる辺り、
恐怖度よりもシナリオや演出に凝ったホラーがお好きなのでしょうか?
僭越ながら、ここ10年ほどの作品で、そこそこに怖くて、
しかも演出的な面白さを個人的に感じた海外ホラーを
少し並べさせていただきます。
気に入る作品があるかどうか分からない上、
わりかしメジャーな作品ばかりで、氏であれば
全部観られている可能性も大なのですが(汗)、
一か八か、未見の作品がひとつでもあれば幸いです。

『REC/レック』(1作目のみ)
『ディセント』(1作目のみ)
『サイレントヒル』(1作目のみ。残酷で重い描写も多いので注意)
『遊星からの物体X ファーストコンタクト』(1作目ほどではないけど)
『インシディアス』(シナリオ的に面白いのは2作目かも)
『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』(演出がJホラーに近い)
『キャビン』(ホラーの定番ネタを逆手に取った奇抜な出来)
『フッテージ』(日本+欧米ホラーのハイブリッド)

長文コメント失礼しました。
返信お気になさらず。それでは……。

浮遊きびなご