「何なのこれ(笑)」テラフォーマーズ flying frogさんの映画レビュー(感想・評価)
何なのこれ(笑)
酷評は知っていたが、どんなものかとレンタルで鑑賞。原作は未見。
いや~噂どおり(笑)
この豪華キャストでどうやったらこんなに開いた口が塞がらないシロモノができるのか?(笑)
そもそもなんでゴキブリが二足歩行動物に進化せにゃならんのか(笑) おかげでGに感じる本能的な嫌悪感がまるで感じられない。気持ち悪くないゴキブリなんて、血色の良いゾンビみたいなもので、設定の意味がない。
シナリオがムチャクチャだろうがCGがショボかろうが、それさえクリアすればすべて許す広い心で見始めたのに(笑)
ちなみに「"虫"が敵」という設定のSFアクション映画は、「スターシップ・トゥルーパーズ」という先駆者がいるのだが、二番煎じにすらなれていない。
昆虫の紹介が挿入される演出にはほっこりさせられたが、これって「アラクニド」ってコミックでもあったよね?どっちが早いのかな?
でも、この演出を見た瞬間、「あー、アラクニドを映画化した方がまだ少しはマシになったかも」とは思った。
まああれもストーリーはグダグダだけどな(笑)
それにしても、人間にこんな形で昆虫の遺伝子を組み込める技術があったら、何もこんなことする必要なんてさらさらないのにね、とか、ハメた相手に得意気にすべて説明してあげる悪役とか、地表から射出できる脱出ポッドとか、最初から最後までツッコミどころだらけ。
かといって、「デビルマン」や「幻の湖」のような、ダメすぎて一周回って愛しい、みたいな"愛嬌"もないんだよねぇ。
ただのクソ映画に留まっちゃったのが残念。
最大の謎は、こんなの創った三池監督にまだ仕事が来てること(笑)