「原作を読んでいれば、納得の出来栄えだと思います。」テラフォーマーズ Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
原作を読んでいれば、納得の出来栄えだと思います。
ネットの評価が低かったので、大丈夫なのか?と思っていたけど、大丈夫というか面白かった。
原作は全部読んでいるけど、本作は1巻のみの内容です。
原作の1巻は、2巻以降とは分れていて、それなりに完結している読み切りみたいなところ。
個人的には一番すっきりしていて大好きな部分です。
1巻だけの内容なので、よけいなお世話ですが、読んでから見た方がいいと思います。
読まないで、いきなり見に行き、ハリウッド映画(同じ火星物だと『オデッセイ』等)と比べたりすれば、なんだこれは?ふざけているのか?となりそうな気がする。
原作を読んでいて、ある程度マンガ好きの人なら、納得の出来栄えだと思います。
ほとんど原作通りだし、変えているところも納得がいくレベル。
CGやVFXはお金かかっているハリウッド映画には勝てないのかもしれないけど、それなりに見えたし、まったく気にならなかった。
特にテラフォーマーは着ぐるみなのかもしれないけど、実にいい感じで実写化されていた。
出演者は豪華だけど、全部日本人だから変な感じがしなくもない。
だけど、外人が入ってくるのもそれはそれで変な感じになりそうなので、日本映画だからこれでいいと思う。
短い時間の中で、バグズ手術のベースの昆虫の説明、それによって得られた特殊能力、火星に来ざるをえなかった背景もキッチリ説明されていてわかりやすかった。
バトルシーンもかっこよかったし、三池監督独特の悪ふざけも入ってないし、なにも文句のつけようがない。
最高に面白かったというわけでもないけれど、合格点つけられるし十分面白かった。
ただこういうのが得意な山崎貴監督が撮っていたらどうなっていたのか、見てみたかったような気がしました。