「そんなバニャバニャ!」猫侍 南の島へ行く 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
そんなバニャバニャ!
強面&寡黙ながら、猫を愛して止まない侍、班目久太郎。
そんな通称“猫侍”と彼の愛猫・玉之丞。
TVシリーズは未見。映画前作は何年か前に鑑賞。
前作もそうだったが、脱力系ムービー。
北村一輝の顔芸とツッコミナレーション、ツンデレな感じの玉之丞、ユル~い笑いさえ楽しめればいい。
それでも前作は、時代劇としての定番もそれなりに踏んでいた。
さて、本作は…
江戸で浪人暮らしの久太郎。ある日土佐から仕官の誘いが。
家族を残し、玉之丞を連れ、小舟に乗って、いざ土佐へ。
“爆弾低気圧”に遭い、漂着した先は…
土佐…?
いや、違う。ここは…
南の島!
時代劇×猫というユニークさに、南の島漂流記の奇抜なアイデアはまあいい。コメディだから。
玉之丞が原住民にさらわれたり(何故か白い猫を神様と崇める日本語ペラペラの原住民)、海賊にも襲われたり(侍対海賊の夢の対決…!?)、未知の食べ物“バナナ”など、一応サバイバル。
玉之丞は島の黒猫とフォーリン・ラブ。
エンディングはご本人熱唱であの名曲のにゃんこバージョン。
このユルい雰囲気や笑いは悪くはないんだけども…、面白いとも言い切れない。
本当に話は無いようなもの。
ユルい笑いの設定やアイデアだけ。
脚本、誰書いてんねん!?…と思ったら、北村サンご自身!
意外とこういう系がお好き…?
何の気ナシにTVで見る分にはいいが、これを1800円も払って劇場で見せられたら…。
まさにこう思ってしまうだろう。
「そんなバナナ!」
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