「生命の絆」奇跡のひと マリーとマルグリット 由由さんの映画レビュー(感想・評価)
生命の絆
マルグリットに出会う前のマリーは、目が見えず、耳が聞こえず、話すこともできないまま、言葉を知らなかった。
マリーは、マルグリットに出会って、言葉を覚え、世界が広がっていった。両親と心を通わせることができ、周囲に怯えることなく、物事を知ることができた。マルグリットに出会って、マリーの人生は大きく変わった。
マルグリットはどうかというと、言葉を知らないマリーに出会って、彼女のためにできることをしたいと強く思い、それは、彼女にとって情熱を注ぐことのできることだった。マリーが変わっていくことは、マルグリットに生きる喜びをもたらしたのだ。
マリーとマルグリットの間には、そのような生命の絆が生まれたのだと思う。マルグリットは、マリーに死の意味を教え、マリーはマルグリットの精神を引き継いだのだろう。
美しい南フランスの自然の中にある、静かな修道院の庭で、マルグリットのそばでトマトを手に喜ぶマリーが、穏やかな顔で、幸せそうで、とても印象的だった。
コメントする