「台湾有事」クーデター 西から昇ったお日様はさんの映画レビュー(感想・評価)
台湾有事
もし戦争となった場合、事前に国民には知らせず、突然始まるであろうから参考になる映画だと思います。
特に本作品は個人の目線から見た戦争であり、とてもリアルな体験となる筈です。
一番素晴らしかったのはピアース・ブロスナンでして、彼が思わず暴露してしまう”汚い商売”とは1964年のトンキン湾事件を皮肉ったものだと思います。ジョンソン大統領はこの事件を利用し、戦争を始めますが、後に辞任した国務大臣マクナマラは”あれは捏造だった”と証言しております。勿論CIAなどの工作員も関与していた事でしょう。又、英国のCIAという台詞はアメリカの戦争の裏には必ず英国が関与していて、民主党とは英国の工作員党とも言える訳でして、その証拠に共和党の大統領の殆どが任期中に亡くなっている事実からも窺えると思います。
満点評価とならない理由は、子供連れの親子がアンハッピーになる筈がないという先が読める展開と、随所でスローモーションを多用していた時点で、説得感が損なわれてしまった点が残念だと思います。オリバーストーンのサルバドルの様な報道カメラマン、ジャーナリストという設定の方が良かったのかなと思います。
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