「会談中だった首相がいきなり暗殺され、SPも責任を取ってその場で自殺。」クーデター kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
会談中だった首相がいきなり暗殺され、SPも責任を取ってその場で自殺。
水道会社の技術者ジャック(ウィルソン)は飛行機の中で知り合ったハモンド(ブロスナン)と行動を共にし、ホテルまで行く。翌朝、新聞を買うために町に出たジャックはいきなり暴動に巻き込まれるのだった。ホテルに戻ろうとすると、そこではアメリカ人一人が射殺されるという現場に遭遇。何とか部屋に戻る・・・妻アニー(ベル)と娘ビーズ(クレア・ギア)は居たが、もう一人の娘ルーシーがプールに行ったという。あちこちで外国人が惨殺される中、ハモンドに教えられ、ルーシーを連れて家族とともに屋上へ。
屋上も安全ではなかった。ヘリが救助に来たかと思ったら、そのヘリからも銃撃。ヘリは屋上に墜落するが、追手はじわじわとやって来る。隠れつつ反対側へと向かい、やがて隣のビルの屋上へ飛び移るという大胆な行動をとる家族。ビルの中のオフィスに飛び込むが、そこも安全ではない。外から戦車の砲撃を食らったのだ・・・言葉もさっぱりわからない状況で、瓦礫の下で息をひそめてやり過ごす家族。そしてアメリカ大使館を目指すのだった。
大使館に辿り着いたものの、そこもすでに襲撃されていた。逃げる家族。そして絶体絶命のピンチになった時にハモンドが助けてくれる。一時しのぎの売春宿の屋上。4時間後には3キロ先のベトナム国境を目指せと教えてくれるのだが、その屋上も狙撃兵によって銃撃され、ハモンドは撃たれながらも捨て身で追手を食い止める。
終盤、川に到着。そこにも反乱軍はやってくる。子に父親を殺させようとしたり、アニーがそこを後ろから殴りつけて殺してしまったり。最後には命の尊さが損なわれる展開となった。結局は、アメリカが経済的に領土化してしまったことへの暴動だったようだが、その群衆心理はともかく、ゾンビ映画みたいにハラハラさせられる展開は面白かった。