「「マイファミリーイズオールオブミー」」クーデター J-taさんの映画レビュー(感想・評価)
「マイファミリーイズオールオブミー」
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とても恐い。インフラ系の会社に行かなくてよかったと少し思った
大国が後進国にインフラをばらまき、その借金を返せなくなったところでその国を乗っ取る。この映画では「乗っ取り」=「水道インフラの支配」であり、それによってアメリカがこの国に大きく影響を及ぼすということ。それに反対する地元民たちによるクーデターで政府や外国人が狙われる。
現実世界ではなかなか起きそうにないけど、絶対ないことだとは言い切れない。日本も政府や多くの企業が後進国に投資しているという現実、から自分からそんなに遠く離れたところの話ではない気がしてこわかった
でもこの映画のテーマは家族愛。クーデターなりなんなりの設定は飾りにすぎない
本当にきつい状況で命をかけて守りたい人がいるということは、つまりは自分の子供がいるということは、他のどんなこととも取っ替えの効かない経験なのだと感じた。そして子供のない人生よりも子供のある人生の方が感じられることはずっと多く、それは豊かな人生なのではないか、と帰りに自転車をこぎながら考えた。
親というのはきっと、どんな親でもそんな経験をしているのだと思う。この映画のようなヤバい状況はなくても、例えば子供が熱を出したとき怪我をしたとき、心の底から自分よりも大切だと感じてるのだと思う。
映画のなかでも妻役の女優は言っていた、「若い頃描いた理想の人生(パリで優雅に暮らすという人生。女優とかになる人生か?映画ではそこには触れられない)よりも、母親になるというかけがえのない経験のある人生の方がずっとずっと良い。そんな人生を与えてくれたあなた(=夫)に感謝している」
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