ヘリウムのレビュー・感想・評価
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短編映画恐るべし。
病院の清掃員エンツォ(移民系?!)。 彼が仕事中に小児病棟で出会った幼い少年アルフレッドは死期を予感して「天国は退屈なところ」と話す。 見た目が『SHOGUN 将軍』に出てくるイエズス会の宣教師みたいなエンツォは「天国ハ良イ所デス」なんて言わずに、「ヘリウム」という天国とは別の死後の世界や、そこに行くための飛行船エクスプレスの話を創作してアルフヘッドを励ますが…。 BS12トゥエルビにて視聴。 直前に放送していた『ダイ・ハード』(1988)を録画しながらぼーっと観てた続きで観たら、ぼーっと見るような作品じゃなかった。 2014アカデミー短編映画(実写)部門受賞(英語版Wikipediaに基づく)。 ハートフル・ドラマなのに、エクスプレスに乗り込んだアルフレッドが見下ろす小児病棟のほとんどの窓に風船犬レッドが並んでいるラストはちょっぴりブラック。
気が遠くなるような静謐さ
死を描いた映画の中でも、死の中に吸い込まれてしまいそうになるような美しさを描いた作品は初めてでした。 短い時間に中に悲しい美しさがあふれています。それを見守ることしかできないやさしさに揺さぶられました。 一生忘れることのできない映画です。
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