「予定調和」ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声 みみずさんの映画レビュー(感想・評価)
予定調和
何となくハッピーエンド。
芸は身を助けるということか。
だが、すんなりと受け入れがたい気分が残る。
まず気になるのは、その肝心な歌声が私には全く響かないこと。
ボーイソプラノに対する私の理解が低すぎる?
また、彼に注がれる愛情はかなり打算的で、
歌という天賦の才がなければ、このハッピーエンドは成立し得ない。
特に、父親の態度には、大いに違和感、嫌悪感が残る。
さらには、ボーイソプラノと言えば美しき青きドナウが思い起こされるが、
そこに描かれた一瞬の煌めきに対する複雑な様相は表されていない。
表面だけをなぞった観は否めない。
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