「10年間の集大成」アンフェア the end あしむさんの映画レビュー(感想・評価)
10年間の集大成
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ドラマ時代からずっとファンで、今回完結編も見届けることができました。賛否両論あるようですが、個人的には今回の映画はアンフェアを完璧に完結させた作品だったように感じます。
多くの方々がおっしゃるように津島が裏切り者なのは最初から想像がつきましたが、今回の映画の醍醐味は誰が「裏切り者」なのか、ではなく、誰が「裏切り者でなかったか」でしょう。第一作からずっと裏切り者かと疑われ続けていた薫ちゃん、山路、小久保が最後まで雪平の味方だったこと。冷酷で組織に忠実であった一条が、最終的に雪平の味方になったこと。そして、この裏切らなかった人たちはどんだけ裏切られても人に愛を持って接する優しい雪平の人間的魅力に惹かれていたのでしょう。その優しさが津島の言うように雪平の弱みであり、でも一方で強さの源でもあったのだと思います。
「目には目を、復讐には復讐を、アンフェアにはアンフェアを」
復讐に復讐を重ねてはいつまでも負の連鎖が終わらない。アンフェアには「罰」ではなく「愛」を持って制す。愛でしか制することはできない。
これがこの一連のシリーズの結論なんだと私は解釈しました。
ま、でも人が死にすぎた感は否めないですけど。笑
10年間、本当に楽しかったです。
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