「自分から見せること」スターレット muさんの映画レビュー(感想・評価)
自分から見せること
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勝手に、クールで殻に閉じた感じのジェーンが気ままなセイディとの交流を通して変わっていく話なのかと思っていた。
実際は、空気が読めて世話焼き、人に好かれやすいジェーンと、頑固で他人を信用しないセイディというキャラクターだった。
ジェーンの同僚・メリッサの行動にはざわざわしたけど、彼女の綱渡りで危ない感じはすごくリアルで印象的だった。
胸に刺さったシーンは、スターレットがいなくなって泣きながら立ちすくむセイディ。何歳になっても人は途方に暮れて泣くことがある。
メリッサの告げ口に揺らぎながらもジェーンを信じ、セイディが自ら先に秘密を打ち明けることにしたラストは圧巻。そうきたかと思った。その後のふたりは描かず、驚くジェーンの反応までで場面を切るところもいいなと思う。
セイディの告白を受けたジェーンが、きっと今度は旅券の真相を言うのではないだろうか、そしてちゃんと二人はパリの旅を謳歌したと思いたい。
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