国際市場で逢いましょうのレビュー・感想・評価
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万人受け
「三丁目の夕日」よ「フォレストガンプ」を思い出した。
辛い経験をコメディで描いて万人受けする作りだった。
笑えて泣けるのだけど、
いやいや実際主人公が経験した人生は大変だぞと、
コメディで柔らかくしてるけど、壮絶さが分かって
そこのギャップに戸惑いはありました。
監督の作家性なのだろうけど、
監督が違ってたら見てられないほどハードな人生の映画に
なってたろうと思います。
自分が経験した事が子どもたちが経験しなくて良かった、
自分たちだけで本当に良かった。
と言う台詞は胸を打ちました。
ラストの台詞も素晴らしかったと思います。
家族で観る割りと気を楽にして観れる戦後韓国の歴史
映画、という感じ。
“大丈夫だ”と笑って見せて、“よかった”と涙ぐむ。 家族のために懸命に生きてきた、父の背中がそこにはあった――
【韓国の近代から現代史を描いた傑作。】
生き別れだけはしたくない…。
熱くて脆い
韓国版フォレストガンプ
フォレストのような特殊な人ではなく長男としていない父の代わりを健気につとめる市井の人が主人公。
朝鮮戦争から現代までの韓国近代史、流行りモノ有名人を知っていればもっと楽しめたと思う。
マンソクのシーン以降は号泣
韓国の昭和時代物、みたいな?
1950年以降の韓国の歴史
1950年、朝鮮戦争の真っ最中、突如参戦してきた中国軍から逃れるために、主人公一家は北から南へ逃げるが、途中、船に乗ろうとして父親と妹を見失う。
釜山の国際市場に店を出す叔母を頼り、母、主人公、弟、もう一人の妹の4人がひっそりと暮らし始める。
家計を助けるため主人公はドイツの炭鉱に出稼ぎ、その後ベトナムでの労働に携わる。
最後に年老いた主人公が自分の人生を振り返り、絞りだすセリフは重い。
●激動の時代を生きた男とその家族の物語。
泣ける。激動の時代を生きた男とその家族の物語。ひとりの男の人生を通じて、さりげなく韓国の苦難の歴史が映し出される。が、親友のダルグ演じるオ・ダルスのおちゃらけもあり、悲壮感を感じさせない。韓国映画って、このへんのバランスが抜群によい。「7番房の奇跡」とか。
主人公は朝鮮戦争やベトナム戦争に翻弄され、ドイツでは炭鉱事故に遭う。それも、戦争で生き別れた親父に代わって家族を養うためだ。
それだけにドイツでのピュアな恋は、初々しくてよい。似たような境遇のふたりが惹かれ合う。
「私の出身とか、経歴とか聞かないの?」「聞かなくてもわかります。長女だ。家は貧しい。稼いだお金はほとんど仕送りに消える。」
外国人労働者というか、出稼ぎたちの悲哀。炭鉱事故の場面は心が打たれる。叫ぶキム・ユンジン。これで動かなきゃ男がすたる。
ずっと、生き別れた父親と妹に負い目をもって生きている。その苦労を誰にも話さずに。老いてなお、店を売らない意味。ところどころ、涙が止まらず、直視できなかったシーンも。しかし、観客は異常に女性比率が高かった。韓流スター目当てなのかな。おかげで立ち見でした。
ドクス
かつてあったレリゴーの対極の美徳
期待通りに「極厚ステーキ」の食べ応えを観せてくれた一本。
一人の男の人生を時代(歴史)に絡めて描いた涙も笑いもアリの見事な人間ドラマ。
ただ惜しむらくは…
一本調子でドンデンは返さない点。(ドラマチックな涙ポイントが弱い)
そして同じような話を、日本では蓋して隠してしまうことに気づかされた点か…
人に歴史あり。
そして血縁の有無に関わりなく、その歴史の集まりが今の世であり。
その今も続く流れの上に自分が生きているんだ…ということを実感した作品。
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