国際市場で逢いましょうのレビュー・感想・評価
全73件中、61~73件目を表示
文句無しの5点
悲劇と喜劇のジェットコースタードラマ
韓流とだけあって、劇場内は50〜60代で賑わっていた。ロビーのポスター脇には、泣いてしまう方用にと、ティッシュが用意されているのを見て、少し引き目を感じながらも、鑑賞。まんまと泣いてしまった。127分というスパンの中に、主人公の一生を、悲劇から始まり、喜劇悲劇喜劇....と繰り返されながら、ストーリーは進められてゆく。韓国はよく亭主関白が多いといわれるが、この作品では、主人公ドクスの、大黒柱として家族、一家、一族を守り通さねばならぬという想いが、痛いほどに描かれている。(父親の一言がきっかけとなるのだが....)また、いまとむかしを振り返るカタチを映像を通してうまく、展開している。素晴らしい。ひとつ、ぎこちなかったところと言えば、ドクスとドクス妻の老後の特殊メイク(?)だろうか。それ以外は、何も言うことがないだろう。
涙と笑い
大韓民国の歩み、そして、個。
泣ける…
いい映画だけど。
普通の人の一生
現代韓国史への醒めた視線
朝鮮戦争、西ドイツ炭鉱への出稼ぎ、ベトナム戦争といった、第二次世界大戦後の韓国史を生きた人々には忘れられない出来事を、ことごとく体験した男性の生涯を描く。
欧州の炭鉱への出稼ぎは昨年公開の「怪しい彼女」でも触れられた。肉体的にも精神的にも辛く、大きな危険を伴う坑道での作業をはるばる韓国から来た外国人労働者が担っていたということだ。
この大戦後のヨーロッパの復興に韓国人労働者が貢献した事実と、韓国での本格的な造船を起業するヒュンダイ財閥の創業者が一つの映画で並べて語られることに大きな意味がある。
植民地支配から独立した朝鮮半島が、経済と産業の近代化を進めるには外貨の獲得と起業精神が不可欠だったということだ。
映画はこのように韓国の現代史を醒めた目で見つめている。これは、国旗に敬礼を迫られて夫婦喧嘩を途中で止めなければならないときの妻の憤まんやるかたない姿を映すコミカルなシーンにも現れている。
この醒めた視線はやはり主人公ドクス自身のものであろう。
幼い妹を見失い、父と生き別れることになった責任を生涯背負い続けている者の社会や家族を見つめる目は、このように醒めなていなくては生き続けることなど出来ないのだ。老人となったドクスが生きているはずもない父親に向かって「辛かった」と語るシーンは、言うまでもなく冒頭の生き別れからこのかたにおける彼の本音の吐露である。
ドラマは決して口には出されることのないこの本音を原動力として韓国現代史の中で展開する。だからこそ過度に一つ一つのエピソードに深入りしないのだ。そのために途中で冗長にも感じるこの作品だが、キャストの素晴らしさにも助けられて感動のラストへとどうにかこうにか導かれることができる。
お世辞にも上出来とは言えない老けメイクにも関わらず、ファン・ジョンミンが青年から老人までを、これまた過度に熱くなり過ぎずに好演している。
ドクス(ファン・ジョンミン)最高!
去年の暮、韓国に行った時、映画館で12月16日より公開だったのですが、私は1日早く帰国せねばならず、涙を呑んで、日本での公開を待ちました。幸い、本国韓国で歴史的大ヒットのおかげで、日本での公開も早まりました。人生初の前売り券も購入し、準備万端で公開初日のシネマート新宿に迎いました。当日は朝から小雨交じりでしたが、初回は8割がた埋まってるようでした。物語は事前に大体把握してましたが、やはり、大スクリーンは違いました。僕は主役ドクス役のファン・ジョンミンの10年来のファンですが、演技派俳優という高評価を得ながら、一つの節目になる観客動員1000万超えの作品は今までなかったので、本作は本人は勿論でしょうけど、ファンの一人として感動もひとしおでした。ユン監督は前作の海雲台でもファン・ジョンミンをキャスティングするつもりだったようですが、主演が他の俳優になっていたので。映画は見れば、誰も納得します、周りの人の多くが泣いてました(僕もその一人ですが…)ほぼ初めから最後まで笑って泣けます。僕は既に韓国映画200本は見てると思いますが、これほど感動して泣いたのはそう思い浮かびません。主演のファン・ジョンミンは勿論、生涯の伴侶役のキム・ユンジン、親友役のオ・ダルス他の共演陣、とにかく素晴らしい映画です。是非、映画館の大画面で見てほしいです。ハンカチ、タオル等は忘れずに。早くDVDでないかな~!!!
機内でポロポロ
いっぱい泣いた…
全73件中、61~73件目を表示