国際市場で逢いましょうのレビュー・感想・評価
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韓国の昭和時代物、みたいな?
とても良い映画だ。家族の愛が溢れている。韓国の戦後の様子は日本と同じなんだなあ。やはりアジア人同士、似かよったものを感じたりする。朝鮮戦争、貧困、ドイツ炭鉱での出稼ぎ、ベトナム戦争、とたくさんの要素。惨劇はとてもシリアスで重いが、いつもユーモアと前向きさで乗り越える主人公とその相方にホッとさせられる。妻に宛てた手紙で、こんな辛い体験が子供たちでなくて本当に良かった、という一文にグッときた。日本と韓国、隣国同士仲良く助け合って生きていきたいものだ。
1950年以降の韓国の歴史
1950年、朝鮮戦争の真っ最中、突如参戦してきた中国軍から逃れるために、主人公一家は北から南へ逃げるが、途中、船に乗ろうとして父親と妹を見失う。 釜山の国際市場に店を出す叔母を頼り、母、主人公、弟、もう一人の妹の4人がひっそりと暮らし始める。 家計を助けるため主人公はドイツの炭鉱に出稼ぎ、その後ベトナムでの労働に携わる。 最後に年老いた主人公が自分の人生を振り返り、絞りだすセリフは重い。
●激動の時代を生きた男とその家族の物語。
泣ける。激動の時代を生きた男とその家族の物語。ひとりの男の人生を通じて、さりげなく韓国の苦難の歴史が映し出される。が、親友のダルグ演じるオ・ダルスのおちゃらけもあり、悲壮感を感じさせない。韓国映画って、このへんのバランスが抜群によい。「7番房の奇跡」とか。 主人公は朝鮮戦争やベトナム戦争に翻弄され、ドイツでは炭鉱事故に遭う。それも、戦争で生き別れた親父に代わって家族を養うためだ。 それだけにドイツでのピュアな恋は、初々しくてよい。似たような境遇のふたりが惹かれ合う。 「私の出身とか、経歴とか聞かないの?」「聞かなくてもわかります。長女だ。家は貧しい。稼いだお金はほとんど仕送りに消える。」 外国人労働者というか、出稼ぎたちの悲哀。炭鉱事故の場面は心が打たれる。叫ぶキム・ユンジン。これで動かなきゃ男がすたる。 ずっと、生き別れた父親と妹に負い目をもって生きている。その苦労を誰にも話さずに。老いてなお、店を売らない意味。ところどころ、涙が止まらず、直視できなかったシーンも。しかし、観客は異常に女性比率が高かった。韓流スター目当てなのかな。おかげで立ち見でした。
ドクス
60年代初頭韓国人労働者がドイツ鉱山に多数出稼ぎに出ていたとか、ベトナム戦争にも派兵していたとか、あの人はどこ的にKBSで生き別れ家族を再会させる番組が頻繁に放映されていたとか。韓国現代史を知れるためになる話。ちょっと前まで韓国は軍事政権で、国旗掲揚で胸に手を当てる。VFXもよく出来てて、なんか韓国版3丁目の夕日的なのだけれど、常に戦争の隣の物語であり、ノスタルジックなぬるいだけのお話ではない。
韓国の歴史を改めて知った気がする。過酷な運命の中に笑いを散りばめて...
韓国の歴史を改めて知った気がする。過酷な運命の中に笑いを散りばめてあるが故、余計に心に響いてくる。そして韓国の子役の演技にはいつもながら泣かされてしまう。 久しぶりに珠玉の作品に出会えた。
♪顔で笑って腹で泣く 腹で泣く
朝鮮戦争時、父と妹と生き別れたドクスは母と幼い弟妹と共に、叔母のいる釜山・国際市場に身を寄せる。父に代わり家長として家族を支え、激動の時代を駆け抜ける。笑顔と家族への愛情を絶やさずに…。
韓国で歴代2位となる大ヒット。
邦画で例えるなら「ALWAYS」、ハリウッドで例えるなら「フォレスト・ガンプ」。
評判に違わぬ感動作!
バカが付くほど直向きな主人公。
弟の学費を稼ぐ為、ドイツの炭鉱へ。
妹の結婚費用と叔母の店を買い取る資金を稼ぐ為、今度は技術者としてベトナムへ。
何度も命の危険にさらされる。(2~3度死んでもおかしくないほど)
何故ここまで命を張れる?
言うまでもなく、家族の為。
その無償の行動の源には、あるトラウマが。
朝鮮戦争時、妹の手を離してしまった。妹を探すべく別れた父ともそれきり。
あの時、守れなかった。
悔やんでも悔やみ切れない。
だから、残された家族は自分が守る。
主人公の姿に心揺さぶられる。
新生活を始めた時は、叔父叔母含め6人。
ドイツで出会った同胞女性と結婚。
弟も妹も結婚。
一人一人、家族が増えていく。
貧しかった生活も、それなりに満ち足りたものに。
培ってきた、守ってきた証。
唯一の悔いは、例のトラウマ。
が、そんな彼に奇跡が…。
目頭熱くなり、涙腺弱い方はハンカチのご用意を。
映画は老境となった主人公の回想形式。
あんなに人懐こかった主人公は、頑固ジジイに。
開発進む国際市場で店の退去命令に頑なに反対する理由、そしてタイトルの意味も明かされる。
「新しき世界」の狂犬ぶりとは180度違う、愛情たっぷりの優しさ。
ファン・ジョンミンの名演を見ているだけで胸が熱くなる。
(東方神起のメンバー一人の映画デビューとかで話題になったらしいが、全く興味ない者としては何のこっちゃ…)
韓国の実在の有名人のリンクネタや、韓国人特有の性格、韓国史なども挿入され、日本人にはちょっとピンと来ない点もあるが、それを差し引いてもこの物語には魅了される。
ラスト、主人公の本音がポロリ。
「男はつらいよ」の主題歌の一節が浮かんだ。
♪顔で笑って腹で泣く
かつてあったレリゴーの対極の美徳
期待通りに「極厚ステーキ」の食べ応えを観せてくれた一本。 一人の男の人生を時代(歴史)に絡めて描いた涙も笑いもアリの見事な人間ドラマ。 ただ惜しむらくは… 一本調子でドンデンは返さない点。(ドラマチックな涙ポイントが弱い) そして同じような話を、日本では蓋して隠してしまうことに気づかされた点か… 人に歴史あり。 そして血縁の有無に関わりなく、その歴史の集まりが今の世であり。 その今も続く流れの上に自分が生きているんだ…ということを実感した作品。
よかった
主人公が単なる店の店主かと思っていたら、ドイツやベトナムなど危険地帯に出稼ぎに行くような国際人であった。国際的な交流がその後の人生に反映されておらず、ただ金を稼ぎに行っただけであるというのが面白かった。
主人公のお父さんは子供に責任を負わせすぎだ。オレは子供には何も責任などないと考えているのでトラウマを背負っていてかわいそうだった。しかしそんなプレッシャーに負けず、子供ながらに家長として、兄弟を進学させて養っていたのは立派過ぎて、頭が下がる。
妹がアメリカで生きていて本当によかった。
苦労して育てた息子に店を売れと軽く言われており、切なかった。
韓国映画ってほんと泣かせてくる
濃い。1000円で観たけどもっと払ってもいいくらい素晴らしい映画だった。とにかく最初からずっと泣かされっぱなしでした。ドクスが父親と生き別れるシーンの子役の泣きの演技がすごい。思い出すだけでも泣けちゃうくらい迫真。南北離散家族の再会のドキュメンタリー映像を当時のまま使っているところもやばかったです。日本人には分からない朝鮮半島の人々の悲しみみたいなものを垣間みました。親友役のダルグもすごく良い味を出していた。ドクスも滑稽で微笑ましいキャラクターだけど、彼の存在がもっと映画を明るくしてくれていたと思う。
前評判以上でした
いい映画でした。しかも評判以上でした。 主人公の激動の人生を語る映画で、過去韓国で起こったことが話の軸になっていますし、韓国人の家族愛、人間感も見れる良い作品だと思います。 彼の劇中の言葉が印象的でした。自分の苦しみが次の子供の世代でなくて良かったと。 途中から最後まで涙が止まりませんでした。男としてはこうありたいとも思いましした。 最後にちょっと驚いたことが起こりました。 映画館でこの映画が終わった時、観客席から一斉に拍手が起こる。 試写会でもないのに… そんな映画を久しく見てなっかたなぁ〜\(//∇//)\
韓国版フォレストガンプ
『国際市場で逢いましょう』鑑賞。ん?なんか見た事あるなぁ、『フォレスト・ガンプ』とは似て異なるある男の波瀾万丈な人生。生きて行く事は時に命懸け、激動の時代の韓国でたくさん泣いてたくさん笑う毎日に彼の強い信念が光り輝く。年寄メイクはちょっとアレだったけど。
色んな人に観てほしい…!!!!
最初は東方神起のユノ目当てで観に行きましたwしかし、他の方も言われているように、とっても魅力的な映画でストーリーに入り込んでいたので、ユノは一役者にしか思えませんでした。 最初から最後まで涙が止まらず、頭が痛くなるくらい泣きました…! 笑いあり、涙あり、最高です! 生涯Bestランキングで五本指に入る作品となりました。 まだ観ていない方に勧めたい映画です。DVDが待ち遠しいです。
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