「「発展しない国」」国際市場で逢いましょう sironabeさんの映画レビュー(感想・評価)
「発展しない国」
朝鮮戦争のさなか、少年ドクスは避難する際に、父と末の妹と生き別れになる。そして母と弟妹の三人と、釜山の国際市場にある親戚の店で暮らす。成長したドクスは一家のために、西ドイツの炭鉱やベトナムの戦場で働くが、どちらでも生死をさまよう。そして老いたドクスは、頑として店を売ろうとしない。
太平洋戦争終結後も、外国の統治、朝鮮戦争、軍事独裁政権と、「発展しない国」と自虐し、劣等感を抱いていた韓国国民。激動の時代をくぐり抜けた主人公のような人々が、今の発展と平和の礎となったんだと、しみじみと感動しました。「発展しない国」というセリフは、他の韓国映画でも言われていました。ヒョンデは、もともと建設会社だったのか。
俳優のオ・ダルスさんが登場すると、どの作品でもつい和んでしまいます。
コメントする