国際市場で逢いましょうのレビュー・感想・評価
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韓国近現代史を改めて知る
この作品を公開当時に観ていないことが、 大きな損失に思える。 これまで多くの韓国映画を観てきたが、 映画からは知る韓国の近現代史は苦難の歴史だ。 家長として、己を後回しにしても懸命に父親の代理を務めるドクス。 生き別れになった妹との再開には涙した。 青年時代から晩年まで特殊メイクで演じかきったファン・ジョンミンには惜しみない賛辞を送る。
ふけメイクに若干の違和感があったが、そんなことはどうでもよくなる怒...
ふけメイクに若干の違和感があったが、そんなことはどうでもよくなる怒涛の人生。入り込んだ。まるで自分が韓国人になったかのように。 朝鮮戦争、ドイツへの出稼ぎ、ベトナム戦争。家族のために…。 日本にもそんな時代は確実にあった。そんなに遠くない時代に。祖先に感謝。
父との約束…
朝鮮戦争で父妹と生き別れになり、その時交わした家長となり、家族を守ると言う約束を命懸けで守った男の話。貧国から豊国へ経済成長する過程で幾人もの人が同じ様な思いで苦労したのだろうか。それは戦後の日本も同じ。家族のために自分の夢や人生を犠牲にしてでも朝から晩まで身を粉にして働く。また家族を互いに大事に思い、個人より家族という、それが最小単位。こんな家庭が当たり前だったのだろう。豊国になるにつれ、そもそも大家族のような人数もいない、より個が尊重される時代になった現代において、こうした絆の大切さ、家族が紡いできたもの、改めて考えさせられた。老け顔メイクのクオリティはいまいちだったが、ファン・ジョンミンは何を演じても上手い。
韓国の歴史と家族の絆をユーモアと涙で見せる映画づくりは凄い。
韓国映画特集in広島@映像文化ライブラリーで見た。 2014の映画。韓国で大ヒット。朝鮮戦争、ドイツ出稼ぎ、ベトナム戦争への派遣、北米移民など戦争や経済困窮を背景に強い絆に結ばれたくましく生き続ける家族のドラマ。 ユーモア、涙を誘うシーンもたくさんあり、世界各地で撮影され、壮大な映像で見るものを飽きさせない。 日本でも、泣ける韓国版フォレスト・バンクと大ヒットしたという。 実はこのような韓国の歴史と戦争、困窮のことはよくは知らなかった。映画そのものはフィクションではあるものの、実際の時代背景とそこに登場するニュース映像や話題の人物は実在の人たち。それで映画をリアルに追体験できる要素である。 まだ、10/7までさまざな映画が紹介されるので、行ってみようと思う。
日本という国にたまたま産まれ落ちたことの幸い?
戦乱の中で生き別れてしまった肉親の再会…。 そういうことについて、アメリカやスペインや、そして本作の舞台となった韓国のように、内戦であって、民族を二分するような大きなものは経験することなく、そして、そういう内戦に外国軍の介入を受けることで、いつそう国土が蹂躙されるという不幸に見舞われることもなく、国際政治のいわば「エアポケット」にしっかりと嵌ますり込み、永く平和であったことの恩恵を十二分に享受して来られたという僥倖に、ただ感謝する以外にないのかも知れません。 観終わって、この国(日本)が平和であること(平和であったこと)の幸せに、改めて感謝する一本になりました。評論子には。 佳作であったと思います。 (追記) 本作で、主人公は何度も、家族の生活費を工面するために海外に働きに行きます。 片や鉱山労働者として、片や戦場での採掘技師として。 評論子の住む北海道も、夕張(ゆうばり)市を始めとして有数の産炭地を抱えていました。 その夕張の炭鉱街の下馬評では「ゆうばり、食うばり、酒ばかり。ドカンといけば(=ガス爆発や岩盤崩落の事故にひとたび遭えば)死ぬばかり」と囁かれていたと聞きます。 ドクスが従事した仕事は(お金にはなったのかも知れませんが)どちらも相応に危険な仕事でした。 仄聞するところでは「国民が困ったら、石油を掘って外国に売ればいい」と言って、国民からは満足に所得税も取らない国が、世界の中にはあるやに聞きますが、国内に資源の乏しかった韓国では、外(外国)に出稼ぎに行くことが、手っ取り早い稼ぎ方だったことでしょう。 家族(妹のクッスン)を守りきれなかった自責の念が、他の家族の生活をを守ることに執心させていたのかも知れません。 いずれ、同じように国内の資源には乏しくても、早くから殖産興業に務め、原材料を輸入して工業製品を輸出するという加工組立型の産業構造を国内に確立できて、海外にまで働きに行く必要がなかった日本とは、状況が違ったということもあるかと思います。 ときに「笑い」の要素がないでもない本作ですけれども。 そういう意味では、同じくアジア人ということながら、日本という国にたまたま産まれ落ちたことは、それはそれで、幸いだったのかとも思いました。
韓国の悲しくて辛い歴史
ファンジョンミン扮するユンドクスは、国際市場の店を頑固なまでに売るのを拒んでいた。1950年当初朝鮮戦争の折、興南から一家で脱出しようとしていたが、混乱で父親と妹マクスンと生き別れてしまった。 テレビで観て以来2回目。ドクスは家長としてドイツの炭鉱夫になり出稼ぎにも行ったね。たまたまキムユンジン扮する看護師オヨンジャと知り合い楽しみもあったが、九死に一生を得た炭鉱事故にもあった。いくら家長でもまたベトナムにも出稼ぎに行こうとは。 韓国の悲しくて辛い歴史かな。なかなかの大作で名作だったよ。
こんなに回数的に泣いた映画ないかも
いやぁぁ 最高でした!!! ナース姿でのひざまづきはもはや天使 あの強さ!!まずあそこで号泣 女性達の愛の強さ!笑いあり涙あり愛も友情も 涙、感動 戦争と貧しさの辛さ。 あの時代の長男の家長の痛々しいくらいの責任だとか… 2人の友情も笑いと可愛らしさと絆で涙、涙 もう良い人すぎて途中イラついた! ほっとけよー!って💦 皆様観てみてください 色んな涙を誘います、笑いもです! すごく良い映画でした
妹との再会シーンでは号泣
朝鮮戦争やベトナム戦争など韓国の激動の時代を、生き別れた父の代わりに家族と、父と再会する場である店を守るために生きた男の生涯。 ドラマ「アクシデント・カップル」のク・ドンベク役同様、不器用ながらも意志の固い優しい男を演じたら、ファン・ジョンミンに敵う俳優はいない。 ドイツやベトナムでのシーンも丁寧に描かれ、 特に朝鮮戦争で生き別れた家族の捜索番組(実際にあったんでしょうね)での妹との再会シーン、「僕たちは遊びに行くんじゃない」の字幕が出た瞬間、号泣してしまった。(映画館でなくて良かった) 親友ダルグや妻ヨンジャとのシーンが映画を重苦しいものにさせず、また現代創業者や有名デザイナーなど、後に有名となる人たちとのコミカルな出会いのシーン(「フォレスト・ガンプ」みたい)が良いアクセントになっていた。 ラストが少しアッサリしたものだったので、個人的には「ニュー・シネマ・パラダイス」みたいに「コップンの店」が取り壊された悲しみの一方で、父親との約束を果たした、清々しい笑顔を浮かべるドクスが観たかったなと思った。
初めて見たときは全くピンと来なかったのに なぜか今回はジーンときま...
初めて見たときは全くピンと来なかったのに なぜか今回はジーンときました。 ちょっと違うけど ドラマの応答せよシリーズみたいな バックで歴史を辿る感じが好き。 韓国の歴史に詳しければたまらないんじゃないかな。 日本版もあったらいいのに。
今私たちが幸せに暮らせているのは
今私たちが幸せに暮らせているのは、親、祖父母、先祖達が命を守り、繋いでくれたから。
激動の時代を生き抜いた祖父母世代に改めて感謝したいと思える作品。
映像にもお金がかかっている。気合いの入った韓国映画。
釜山なまり?
予備知識をなしに鑑賞したので市場が舞台のファミリーものと思っていたらいきなり戦争の話で予想が覆ってしまった。 ドクスとダルグの悪縁と友情はここから始まり途中、何度も二人の絆に泣かされる。 時代があちこち飛ぶのでややこしい感じもしたがそれを十分上回る熱いストーリーと役者陣の演技。 ベトナムやドイツのシーンも丁寧に作られていて完成まで時間とお金がどれくらいかかったのかと思う。 ラスト前はめちゃくちゃ泣かしてくれるし最後はほんわかにさせてくれる自分にとっては最高に良い映画でした。 ベトナム戦争で船から落ちた女の子を必死で助けたドクスの人間の大きさに自分にはまねできないと思うも、あの助けられた女の子はどんな人生を歩んだろうか? 幸せを祈るばかりだ。
人生はタイミング
朝鮮戦争興南撤収作戦にて父と妹とはぐれたドクス。
「釜山の国際市場で会おう」
その言葉が形になる日を信じて、ドクスは一家のために命がけで、しかしいつも笑顔で働き続ける。
朝鮮戦争から現代へ。
1人の男の波瀾万丈な人生を通して韓国激動の歴史を追体験する。
内容は、山あり谷ありなドクスの一生というシンプルなものだけど、とても良い作品だった。
現代と回想を交互にして振り返る。
日本人もそうだったんだろうけど、戦争後必死に働き復興に沸いた、当時の韓国人の勢いが伝わってくる。
時にドイツの炭鉱で、時にベトナムの戦場で、悲劇と喜劇を繰り返し、時代は流れていく。
どんなものよりも大切な家族、どんな時も心配してくれた妻、どんなところへもついて来てくれた友人、どんな事があっても拠り所だった国際市場。
過去とオーバーラップする部分が多く、ベトナムで少女を救う姿は父親と重なった。
父親を待ち続けて、気づけば父親よりも歳をとった。
自分を待つのは老いだけだけど、ドクスは今も父親を待ち続ける。
妹との再会シーンには大号泣。
本当に悲劇と喜劇のバランスが上手い。
韓国映画のワチャワチャってなんでこんなに尊いの?
奥さんとの馴れ初めも初々しくて好き。
「国際市場で逢いましょう」
本当にこの一言に尽きる。
多少盛ってる部分はあるけれど、目頭が熱くなる興奮と感動のある作品だった。
(老けメイクは違和感しかなかったけど、芝居で補完していたので👍)
みんな苦労した時代だったんだね。
最初は店の立ち退きに応じない、頑固爺さんと思ったら。 朝鮮戦争で父と妹に行き別れる。 弟の学費のため・家族を養うため、ドイツの炭鉱に行き。 店を存続させるために、ベトナム戦争へ。 って、おてんこもり!。 フィクションではあるけど、この時代の方はきっと苦労をして。 家族を守り、養っていたんだね。 平和はたくさんの犠牲を払って、出来上がったものなのかも。 終盤多分涙してしまうところも。 そう言うことがあったのか、知らなかったなあ。 涙は見せず、苦労も厭わない主人公の。 ラストの言葉は、重いね。
ドクスがいたから家族が幸せになれた
やっと観ました。ずっと気になっていた『国際市場で逢いましょう』
心がほっこりする、いい映画でした。胸が熱くなるシーンが何度もあり、あっという間に2時間が過ぎました。
年老いた主人公ドクスと妻ヨンジャが語り合うシーンから始まりますが、現在と過去が交錯しながら進み、1950年、12月にビクトリー号が避難民を乗せて興南(フンナム)埠頭から脱却しようとするところから物語は本格的に進みます。
ドクスは船に乗る時に、背負っていた妹のマクスンの手を離してしまい、離ればなれに。妹を捜しに行った父も行方不明に。
以後、釜山に行ったドクスは妹の手を離してしまった自分を責め、それはトラウマのようになります。父の最後の言葉「家族を守ってくれ」という言葉通り、母や弟、妹のために身を粉にして、働きます。ドイツの炭鉱での出稼ぎ、ベトナム戦争の技術者としての仕事は命を掛けたもの。波瀾万丈のはずなのに、ドクスはいつも優しい笑顔を振りまき、苦労している辛さを顔にも出さずに。この姿だけでも感動です。これが本当の男の強さなんでしょう。ファン・ジョンミンの優しい笑顔がよかった。またまた、自分の中でファン・ジョンミンの株が上がりました。
ドクスが露店を決して売り渡そうとはしないワケもよくわかってきます。終盤、孫たちに囲まれて団らんの時を過ごしますが、途中で席を外し、一人自分の部屋にこもって、亡き父親と涙ながらに対話するシーンが印象的。ジーンときます。
ラストのドクスとヨンジャの会話。素朴だけど、いいラストでした。
「なぜ、私と結婚したの?」
「キレイだから」
「お前はなぜ、わしと結婚した?」
「愛しているから」
互いに「ウソでもうれしい」
父との約束
この作品 映画館で見れなくて残念 いや、映画館じゃなくて良かった ボロ泣きでエンドロール後も 外に出れたもんじゃないよ 叔母から受け継いだ店を 売らなかったのは ちゃんと理由があったんだね 胸が張り裂けそうな位に 本当に見てて苦しくなります 戦争は残虐な傷跡を残す 全く意味のない事です その中でも笑いあり 涙あり 親子愛 友情 など 時代背景を凄く表してて 最後のマクスンが妹と確定した瞬間の 親友のダルグの抱きつく喜びっぷり こんな演技できる人 初めてみました もう見てられなかった 素晴らしかった!
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