「「集まれば民衆、散れば盗賊」」群盗 まりぽっささんの映画レビュー(感想・評価)
「集まれば民衆、散れば盗賊」
正常な(?)社会においてはいずれも「悪」と見なされる「盗賊」と「悪徳官吏」の闘い。
対立構造を描いた作品では、どちらか一方を応援したい気持ちになってしまうことが往々にしてあるが、この作品の良いところは、どちらにも感情移入できてしまう点。
社会が違っていれば、どちらも生まれないかもしれない存在たちで、敵対対象はそれぞれ目に見えている相手なのだけれど、結局のところ、本当の敵は社会なのだと思い知る。
「集まれば民衆、散れば盗賊」言い得て妙。
失った「愛」ゆえ悪徳官吏となった男が、「新しい命」を目の当たりにして「愛」を思い出す人間臭さ、グッときたなー。
登場人物のキャラクターも皆それぞれ個性的で魅力ある。
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