「神秘的」シェル・コレクター 未來さんの映画レビュー(感想・評価)
神秘的
初日2回目の舞台挨拶付き上映会を立ち見で鑑賞しました。
舞台挨拶では監督の坪田さん、リリーさん、寺島さん、池松さん、橋本さんのお話を訊く事が出来て、マスコミが入らなかったからか、和やかな雰囲気でゆる〜い感じだったのが面白かったです。
上映後の感想は、音楽が映像に溶け込んでいるような感覚で心地良く、魅入りました。
人との関わりを避け続けてきた盲目の貝類学者が、ひょんな事から様々な人と関わりを持ち、葛藤する姿が痛々しいです。
蔓延する奇病は、自然が人間に与えた警鐘のように思えます。イモガイの毒は奇跡の薬なのか、それとも毒に過ぎないのか…全員が欲にまみれて生きている為、儚さや残酷さが印象に残りました。映像があまりにも美しかったので、より際立って見えたのかもしれません。
世界観が独特なので、好みが分かれるでしょうし、どの登場人物に感情移入するかによっても感想が変わると思うので、何度も観て多角的に考えたい作品です。
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