「日常の非日常がくれた"目的地"。」ロマンス せっちゃそさんの映画レビュー(感想・評価)
日常の非日常がくれた"目的地"。
小さい頃から身近な存在だった「ロマンスカー」が題材となっていて、どんな映画なのかな??とふと気になっての鑑賞。
様々な巡り合わせから、普通の一日が非日常になったふたりの箱根を舞台にしたロードムービー。
大島優子と大倉孝二の掛け合いに笑いを誘われるとともにどんどん彼らの一日に引き込まれていきます。
お二方の自然体が何よりもこの作品のよさですね。
エンディングは受け手におまかせな最後も良質な日本映画って感じがしてよかったです。
個人的には負傷者が1→0になるところがグッときました。
"やらなかった後悔よりやった後悔"。
この作品はこれに尽きるのではないでしょうか。
迷いで立ち止まってる背中を優しくふと押してくれるはずです。
観終わったあとは、雲がかかっていた心に綺麗な富士山が見えてくる、そんな作品。
当たり年の2015年佳作の一本です。
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