アンジェリカの微笑みのレビュー・感想・評価
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ショパンのピアノソナタとシャガールの絵。 ジョン・エヴァレット・ミレイのオフィーリアとジャン=フランソワ・ミレーの農夫
ショパンのピアノソナタとシャガールの絵。 ジョン・エヴァレット・ミレイのオフィーリアとジャン=フランソワ・ミレーの農夫の絵。 まさかね? 脚本がしっかりしていないと、どう、解釈して良いのやら。
学生の卒業制作ならまだしも、いくら監督が巨匠でも100歳過ぎてると...
学生の卒業制作ならまだしも、いくら監督が巨匠でも100歳過ぎてるとしても、これは無い!EDに少しでも期待をしていたのがソレかーいっ⁉︎ 古臭かった。
101歳の頭のなか
久々におかしな映画に出会った感じ。途中からは「これは新しいタイプのコメディなんだな」何て思いながら、途中途中叫ぶ主人公に笑ってしまいました。だいぶ好みはわかれるだろうけれど、たまには体験するのもありでしょうね。
青春小説
オリベェイラ監督101歳の時の作品。中学生の時に、車輪の下やら、若きウェルテルの悩み、狭き門やら、ライ麦畑でつかまえて、など、など、読み終わった後、じれったい報われない感覚を思い出させる映画。しかし、そんな感傷に囚われたのは、中学生の短い期間だけだった。映像としては、重厚で、美しいのだが、映画としては、夜顔、家族の灯り、と比べて、つまらない。リカルド・トレパは、夜顔で、君は見かけによらず、賢いのだなと言われる場面があったが、やはり、演技に、軽薄そうな感じが、出てしまう。
わからない
どうにも理解できない内容で、多分ヨーロッパ文化特有の、宗教つまりキリスト教とか、民族の歴史が関わって来るのだろうな、と推測するものの、よくわからない。 音楽は言うまでもなくショパンが雨模様のポルトガルを、美しく飾るが、その他の風景は、典型的なポルトガルの町並みを写し出し、それ以上美しく見せようとはしていない。 アンジェリカも当然美しいが、それは死者としての美しさであって、物語をぐいぐい引っ張る人を狂わすほどの狂気の美女としては監督はとっていないと思う。 そして、下宿での人々の会話はどうもすべてが比喩的なのだけど、一体なんの話をしているのか、さっぱりわからない。 考えても答えが出てこず、たまらず日本人の映画評論家みたいな人のブログで確認したけど、この監督の底力を感じさせる静かだけど強烈な映画、とかそんな内容で、何がどうとは全く触れられておらず。 たどり着いたマノエル監督の経歴のなかで、アートと宗教は切り離せない、そして、自分は宗教に深く影響されている、とある。なるほど、これですべて解決するわけではないが、私なりの見方がわかってきた。 つい最近、キリスト教には必ずシンボルがあると知った。例えば鳩、は精霊。 映画でははじめから鳥がイサクを見つめる。 そして、ユダヤ人のイサク。 そして、アンジェリカの最後は被昇天のマリアのよう。つまり、、、 監督の母国ポルトガルはマリア信仰のカトリック。だから?浅い宗教知識では読みきれない。だけど、監督は現代の世の中は環境が汚染され、宗教対立が著しく、ソドムとゴモラに言及している箇所もあった。だから、この映画は単純に美しいとか、幻想的という以上に死と生命の物語なのだろう。だけど、悲しいかな、なんとか理解したつもりの、やはりわからない映画であった。 見て良かった、それは素直に思う。見てから頭から離れないもの。
ずばり、好き嫌いが分かれる作品です。 美しい画面からは常にほの暗さ...
ずばり、好き嫌いが分かれる作品です。 美しい画面からは常にほの暗さと不可解さとがにじみ出ていて、これがこの映画の面白さであるのかも知れません。評論家の絶賛をそのまま自分の評価にしようと無理して観なくていいと思います。私自身、退屈に感じた部分もありました。 なんと言っていいのか分かりませんが、静かな気持ちで鑑賞したらいいと思います。 あとこれは完全に私のシュミですが、主演のリカルド・トレパ氏はなかなかイイ男ですな〜。
「お札はがし」までいかない
例えば、池袋文芸の溝口健二特集招待作の極上一本!な様相で。いや、封切りは都内ここ渋谷文化村ルシネマ単館。土地柄平日昼は高級ニット淑女枠かな。 本編はイザク君の「新三郎様」振りが見事で「和尚」に泣きつく暇もない程。多分にワイン飲んで観たほうが良い(ホッピーじゃ荒れる内容!)。円朝絡めた世の高評価ほどではない…私見です。 おぼろげに監督の年齢加味すると腑に入る自分の始末。
ベラスケスとかゴヤ、時々ダリ
伝統的なヨーロッパ絵画のような画面で非常に美しさを感じる。 カットカットが長く、ゆったりとした時間が流れる。その上ピリスのショパン、眠りの魔の手が容赦なく忍び寄る。 おとぎ話のように展開するが、決してファンタジーなどではなく、あくまでリアリズムを根底とした作品。もしかしたら主人公の視点で描かれたならばファンタジーになり得たかもしれないが、あくまでひいた目線で物事を捉えている印象がする。 死を神秘的に扱っているものの、カメラはあくまで冷静にその死を捉え続けているが故に、なかなか単純な感情でこの映画を見ることができなかった。ストーリーはそれほど難しいものではないけれども、感情のもって行き方は一筋縄ではいかないというのが正直な感想。
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