「ヌキどころがない」ブラック・スキャンダル ヒートこけしさんの映画レビュー(感想・評価)
ヌキどころがない
犯罪都市ボストンの実録犯罪モノとあれば否が応でも期待してしまうのが世の常。確かに主演3人は素晴らしいし(特にジョエル・エドガートン)事実を淡々と丁寧に描くタッチに好感は抱くが…この作品には「ヌキどころ」がひとつもない。上手いウソなら許されるのに。映画なら
例えば『グッドフェローズ』の"funny how?"を思わせるシーンもあるけど中途半端。「怖過ぎて笑っちゃう」感覚を全然再現できてない。あまつさえ挿入歌にローリングストーンズ使うし…じゃあスコセッシ並にもっと振り切っちゃえばよかったのに
殺し方も地味でな…銃殺と絞殺と撲殺だけ。それが事実なんかも知れんけどギャング映画の発展の歴史は暴力表現の発展の歴史でもあるはず。ウソでもいいからもっと凄い表現を見せて欲しかったよ
正直途中でちょっと寝た。映画館で寝たのは多分一昨年の『トランセンデンス』以来。あ!これもジョニー・デップ主演や!ジョニーごめんね!
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