「敗北主義? あるいは勢いのないヌーベルバーグ?」コンテンダー k.moriさんの映画レビュー(感想・評価)
敗北主義? あるいは勢いのないヌーベルバーグ?
しかし、陽気なアメリカ人というかつてのイメージからは想像できないほどの、ある種の敗北主義漂う作品だ。
結局主張することは何もなく、ただ人間の弱さと無力感に彩られた日常を切り取っただけの作品として終わっている。
情緒的といえば情緒的。叙情的といえば叙情的かもしれない。
勢いのないヌーベルバーグのような作品。
特筆すべきは女性の描き方。強くて自己主張しまくるアメリカ女性というイメージとはかけ離れ、あたかも昔の日本人女性を思わせるような奥ゆかしさで表現されている。
アメリカも変わった。
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