「最高にクレイジー!」キングスマン まっつんさんの映画レビュー(感想・評価)
最高にクレイジー!
大好きなコリン・ファースが、スパイアクションものに出るということで、もう何カ月も前から首を長くして公開を待ちわびていた作品です。
しかもめちゃくちゃかっこいい英国紳士のスーツ着てアクションなんて!!それだけで見る価値ある!!
と鼻息も荒く劇場へ向かいました。
長い予告編が終わってすぐ、冒頭のシーンから、「あ、これ好きだ!」と確信。
前半はもうコリン素敵の一言に尽きます。
スーツ姿、立ち振る舞い、台詞回し、何から何まで素敵。
かっこいい。惚れる。
全編見終わってみると、確かに少々エグイと言うか、暴力的なシーンはありますし、コリンも必ずしも正義のヒーローですべて完璧でかっこいいという役ではありませんでした。
展開もご都合主義なところありますし、悪役(というか登場人物全員?)はクレイジーだし…
でも、悩み、迷い、それでも自分の信じる道を全うしようとするキングスマンたちの姿はとても素敵でした。
作中のセリフ、「Manners maketh man」がとても印象深くて、階級社会とか格差社会とか、そんなものくそくらえだ!(言葉が悪くて失礼)、大切なのは自分がどう生きるか、どう生きたいかなのだ!というメッセージが伝わってきました。
作中で連呼される“紳士”というのは、女性からすると「女は入れてもらえないのかよ…」と思っちゃいそうですが、そういう性差を超えたものを指しているんだろうな、と解釈しました。
私は「キック・アス」は未見でこの監督の作品を初めて見たのですが、少なくとも彼の映像、演出センスはとても好ましく感じました。
冒頭から「カッコイイ!!」とわくわく興奮させてくれる映画にがっかりした経験があまりないので。
これからこの監督要チェックだな、と自分の心にメモしました。
とてもとても楽しくて、時間とお金があれば何度でも劇場に足を運びたいくらいの作品ですが、途中で大好きなコリンが出てこなくなってしまってちょっと悲しかったので-1しました。
※個人ブログにも掲載しています。