「オマージュではなく、あくまで『ライバル』」キングスマン いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
オマージュではなく、あくまで『ライバル』
シルバーウィーク真っ直中で、果たして席が空いているかとヒヤヒヤしていたが、なんとかゲット。前も相当埋まっていたから、CMの力は凄いのかもしれない。
頭がハナビってのはまぁ、趣味が悪いのだが、ナノ爆弾で吹っ飛ばすというのは、寺沢武一先生の『コブラ』でそんなシチュエーションがあったから、そんなに引くほどではない印象。それよりも、スカンジナビア(スウェーデン?w)の女王様のバッグドアを開けることを許可された方が、よっぽどお下劣だけどねw
アーサーというキングスマンの頭目の俳優が確かバッドマンビギンズのアルフレッド役をやっていた人だったので、その人が印象が強い。アルフレッドよりも悪いんだけどね。こういう悪役もやれるんだと感心した。
ヤングボーイのエグジー役の俳優が、眼鏡をするとまるでレオナルド・ディカプリオそっくりで面白かった。
題名だけど、『007』に代表されるスパイ映画に対してのオマージュではなく、あくまでも監督なりの挑戦状ではないかと思った。勿論、オタク側からなんだろうけどw
適当にイギリスの伝統をバカにしつつ、でもその古くさいしきたりや考えが一巡して、新鮮なのかもしれない。まぁ、スーツも中身が鍛えられていたら、そりゃプロポーションも綺麗だよなw
アクションも途切れなく、スピード感も半端なく、観ていて引き込まれる画の強さである。
イメージだけど、敵のサミュエルLジャクソンの用心棒の女性は、あれは自分で改造して足を切ったんだろうね(^^;)
町山クオリティは信用して良いと感じた映画だった。