「北欧産西部劇。」悪党に粛清を ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
北欧産西部劇。
公開時に観逃したものの(涙)案外早く観れたという嬉しい西部劇。
しかしデンマーク産というのが観るまでは不安材料に感じられる。
なるほど北欧からの移民という設定で名優ミケルセンを登場させ、
妻子を殺された元兵士がならず者に復讐していくという分かり易い
スタイルなのだが、実際はデンマーク人がアメリカ風のウエスタン
を南アフリカで撮っているという傍目にも非常にシュールな光景の
現場だったらしい(ミケルセン談)。が、しかし!仕上がりを観れば
面目躍如とばかりによくできている。嘗ての西部劇いいとこどり♪
の作品なのである。寡黙な主人公、淡々と復讐を果たす男達に加え、
人生を毒されたヒロインと、悪党に牛耳られた町の荒廃から彼らを
救う!なんてもう黒澤明から流れくる王道ノワールを感じられる。
E・グリーンは台詞なしでの名演、さらにはE・カントナまで出てる。
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