「.」ディアボリカル 瀬雨伊府 琴さんの映画レビュー(感想・評価)
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自宅にて鑑賞。独特のテンポと嘗めるが如く滑らかに移動するカメラワーク。登場するクリーチャーはそれ程個性的でもないし、ゴア描写も殆ど目立たない。時間軸が異なる自分が自身を傷付ける等、タイムパラドックスをもろともしないが、移動先で凶暴になるのはそもそも何がしたかったのか。他にもA.ラーターの“マディソン”が無碍に助けを断ったりとよく判らない箇所があり、混乱を招きかねない構成にもやや難有り。タイトルも内容に則していない。ユニークなストーリーが魅力だが、恐らく総合的な評価は分かれるのではないか。60/100点。
・序盤に空撮を多く採り入れているのは大きな伏線だが、何度か写し出される家の全景の幾つかはミニチュア感丸出しで興醒めしてしまった。
・タイトルがタイトルだけに、M.ローズの“ジェイコブ”、A.グプタの“ニコライ(ニック)”、W.カルデロンの“ミゲル”、P.フィスクラーの“ハミルトン”等、役名にも名前に合った役割や意味が有るのかと勘繰ってしまった。
・久々に“マディソン”のA.ラーターを観る──この人はこのジャンルとの相性が良い。歌手としても活躍していると云う“ヘイリー”のC.ペリンが可愛かった。
・鑑賞日:2016年5月3日(火・憲法記念日)
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