「ボリウッド万歳!」PK odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
ボリウッド万歳!
宗教の違いからインドとパキスタンは核で睨み合う犬猿の仲、インドに限らず宗教対立がもたらす紛争、悲劇はいまだに各地で続いている(実際には英国統治から現在にいたるまで大国の思惑に振り回されてきたのだが・・)。少なくともボリウッドの若者たちは気づいているのだ、そして今こそ多くの人に国の未来を考えて欲しいと願って最上の映画を創った。
友好的な宇宙人ということではスピルバーグの「E.T.」に通ずる、本作のタイトルがアルファベット2文字なのもオマージュかもしれない。「きっとうまくいく」では教育問題だったが本作では迷信に矛先を向けている。特にインドのような複雑な宗教問題を抱える国でメッセージ性の強いテーマはタブーであったろう、触れたくても触れられない心の聖域にあえて踏み込んで疑問を投げかけるだけでも相当の勇気がいったはずだ、それをETならぬPKの力を借りてボリウッドならではの笑いとペーソスで見事に具現化したことに心から拍手を送りたい。
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