「命とは、幸せとは…」アデライン、100年目の恋 ごまさんの映画レビュー(感想・評価)
命とは、幸せとは…
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愛する人と一緒に歳を重ねられないのって本当に辛いことだと思います。
ペットの犬が亡くなる度にアルバムを見返し、自分の恋人や娘、友達、知っている人がみんな自分より先に死んでしまっても、自分だけは永遠に生き続けなければいけない現実を突きつけられるアデライン。
まるでゴールのないマラソンみたいに地獄です。
その辛さを誰にも打ち明けられないまま100年近く過ごしてきたアデラインの気持ちを思うとどんなに苦しかっただろうと切なくなります。
ただの純愛物語ではなく、命の尊さや歳を重ねることの素晴らしさを伝えている物語でもあります。
誰もが必ず歳をとって亡くなるからこそ、今この時を大切に生きなければいけないと改めて感じさせられます。
そして、彼女の葛藤や涙を観ているうちに、思わず彼女の恋を応援したくなってしまいます。
また、それでもいいから一緒に人生を歩んでいきたいとお互いに思えるような真実の愛って観ていて本当に美しいです。
清々しく、余韻に浸れる作品です。
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