「アレン節が楽しめる大人の映画」マジック・イン・ムーンライト 雨はにわか雨さんの映画レビュー(感想・評価)
アレン節が楽しめる大人の映画
ウッディアレンは昔はすごい好きで(やはりアニーホール、マンハッタン、あとハンナなど)、初期のドタバタものからベルイマン調のやつ、や戦前懐古調のやつまで、ビデオ借りたり一通り見て、しばらくは新作も出れば見てました (ミラソルビーノとかジュリアロバーツの出てたあたりくらいまで)
しかしその後映画自体あまり見なくなってしまったのと、一度ハズレの作品に当たってしまいがっかりして(なんか以前の作品の二番煎じ、なのなキレがなくて、話はグチャグチャなままで楽しめず、焼きが回ったな、って)、ここ十年くらいアレン作品をずっと見てませんでした
というわけで、今回心配しながら久しぶりにアレン見ましたが
これは割ときちんと話がまとまってて安心して楽しめました
まあ昔の作品と比べると多分こじんまりしてると思いますが、落ち着いた大人の映画が見たければおすすめします
主人公の叔母さんの存在が話をいい感じにまとめてますね。終わりのほうの主人公との会話のやりとりは絶妙
もちろん主人公は例によって理屈っぽい皮肉屋のオッサンで、昔の作品ほど強烈ではないけど、アレン節(この世はすべて結局無意味なんじゃないか、それじゃ救いがない、とかそういうの)なので、そういう人に多少なりともシンパシーを感じる人でないとつまらないでしょね
つまるところ、ウッディアレンが好きな人なら見て楽しめる、ってとこですね w
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