「旦那さんと長男は…?」母と暮せば ゼロさんの映画レビュー(感想・評価)
旦那さんと長男は…?
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素晴らしかったのは原爆が落ちたシーン。
あんなふうに、本当に突然、あっという間もなかったのだと…
ただ、全体的に誰に感情移入すべきなのかはっきりせず、なんとなく消化不良な感じでした。
前半は愛する人を失った人、愛する人を残して死んでしまった人の悲しみや葛藤がよく表現されていて、涙が出ました。
けれど後半は、展開が早いというか心変わりが唐突というか…
町子が浩二への想いと現実と新しい恋とで揺れ悩む姿を見せてくれていたらよかったのに、と思います。
っていうか、母親のもとに現れることができるのに、なぜ町子のところに行かないのか。自分で本人に言えよ!ママを頼るなよマザコン!!
そして、せめて最期は、旦那さんと長男も待っていて、家族全員やっと一緒にいられるようになったね的な演出にできなかったものでしょうかね。
なにゆえ次男だけなのか…
過度な母子の愛情が狂気的に見えてしまうラストでした。
母子で抱き合ってバージンロードとか気持ち悪いよ!
あと、最初からなんとなーく違和感があるのは、
70代の吉永さんが母親役だから?
吉永さんと二宮さんの年齢差が親子くらいであっても、学生の母親が70代ってことはないですもんね…
吉永さゆりさんはお綺麗でしたけど、実年齢からあまりにもかけ離れた配役は老いを際立たせて、ちょっとかわいそうな気がしました。
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