「武侠物といえど、そこは侯 孝賢作品…」黒衣の刺客 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
武侠物といえど、そこは侯 孝賢作品…
久しぶりの「パンフを見なけりゃ訳が分からない」難解な一本。
散々映画を観散らしてきて、理解力と把握力には自信があったのだがポッキリ折られてショック。
画面構図、色彩、衣装、間、どれも自分が認識している監督のそれで素晴らしかったのだが。
いかんせん説明が少な過ぎる。
漠然と大きなところで何が起こっているのかは解っても、細かい描写・説明がないので、目先で何が起きているのか意味が解りにくい。
加えて豪華過ぎる衣装もあって人の見分けがつかず。
エンドロールで妻夫木聡の名前を見て「え゛?出てたの?」と気づく有様。
唐突な着物姿の女や雅楽の舞はあったけど、国に帰れない遣唐使なんて設定一言も言ってないよね?と、万事がこんな調子。
誰が何のために事件を起こしたのかも、ジジイが誰なのかも、パンフを見て始めて知ったわ。
何が起きて、何を成して良しとするのかが解らない、ただ映る画面は抜群に美しい、じらしプレイのような作品。
できれば敢えて予備知識なしで観て、その難解さに翻弄されていただきたいな笑
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