劇場公開日 2015年8月28日

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「癒し系の『奇跡…』 現実と向き合うこちら。」わたしに会うまでの1600キロ 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5癒し系の『奇跡…』 現実と向き合うこちら。

2015年8月30日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

似た作品として、つい先日公開された『奇跡の2000マイル』と内容的に比較され易くなってしまうのは致し方ないでしょうね。

両作品共に【自分探し】が最大のテーマで有り、どちらも実話で有るのも共通しています。
両作品を比べると、『奇跡…』が“何故そこまで駆り立てるのか“…が、やや希薄な気がしますが、半面、オーストラリアの雄大な風景が美しく。更に神秘的な音楽の相乗効果によって、不思議と心が癒される作品でした。

一方この作品では、長い旅の間に母親の死に至るいきさつを縦軸として、家族:離婚した元夫:薬物:SEX等、自分の過去の自堕落な生活が走馬灯の様に甦って来る。
1番違うところとしては、『奇跡…』と比べて風景は荒涼とした風景が続くので風景を楽しむといった内容では無いですね。主演のリース・ウィザースプーンと母親役のローラ・ダンの熱演及び巧みな編集によって濃密なドラマとなっており、寧ろ息苦しい程です。

内容的には『奇跡…』よりも中身は濃いのですが、個人的に主人公の自堕落な面がどうしてもすんなりとは受け入れ難いところが有りました。

その辺りは実際に観て判断して貰いたいところですね。

(2015年8月30日/TOHOシネマズシャンテ・シネ2)

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松井の天井直撃ホームラン