劇場公開日 2016年7月29日

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「シミュレーションよりもドラマを!」シン・ゴジラ バラージさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0 シミュレーションよりもドラマを!

2025年8月30日
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鑑賞方法:映画館

怖い

知的

劇場公開時に観たが、実を言うと本当はあんまり観る気が起きなかった。理由の1つは監督がかの駄作『進撃の巨人』(実写版)の樋口真嗣だったからだが(まあ本作は総監督が庵野秀明だけど)、もう1つは各所から漏れ聞こえてくる映画の内容がどうも僕の好むようなものではなかったからでして。しかしまあ結局なんだかんだで観に行ったのだが……。

観た結果としては残念ながらやはり予想通りだった。要するにこの映画は、もし現実にゴジラが現れたら?というシミュレーション映画なのだ。そのためストーリー性が甚だ希薄で物語がない。そういうのが好きな人には面白いのかもしれないが、僕はシミュレーションなんてどうでもいいから物語を見せろよと思う人間なので、始まって30分くらいでかなりうんざりしてしまった。ただまあ第1作を含めた過去作をなかったことにして怪獣対決も無しに作れば、こういう映画にせざるを得ないということもわからなくもない。今さら第1作のように第二次世界大戦の傷跡を描くわけにもいかないだろうし。

樋口監督の演出は『進撃~』の時ほどひどくはなかったが(上に庵野総監督がいたからかもしれないけど)、それでも時々役者の演技というか演出に苦笑させられるところがあった。この人、根本的に役者に芝居つけるの下手なんじゃないかなあ? ちなみに出演者も長谷川博己と石原さとみをはじめ、國村隼やピエール瀧など『進撃~』からのスライド組が目立つ。ただ特撮はだけはさすがで、特撮を担当した平成ガメラ三部作を彷彿とさせるもので素晴らしかった。

バラージ
バラージさんのコメント
2025年9月2日

ま、結局のところ映画の感想なんて全部個人の好みの問題ですもんね(笑)。

この映画に関しては、どこまでが脚本と総監督の庵野秀明によるもので、どこからが監督と特技監督の樋口真嗣によるものなのかがいまいちよくわからないのがちょっと困るところです。

バラージ
kazzさんのコメント
2025年9月1日

好みの問題はありますよね。基本、オタクの庵野秀明の世界ですから。
私は気に入りましたけど、やっぱりオタクの自己満足的なところがあるのは否めない気がしましたね。

kazz
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