「私にはわからない」シン・ゴジラ ぐらんぐらんさんの映画レビュー(感想・評価)
私にはわからない
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リアルを追求した作品のようだがうーん。
ゴジラは上陸できないと言う専門家達の意見に反対する主人公。そして主人公の思った通りゴジラは上陸を果たす。この流れが空想科学読本へのストレートなイヤミにしか見えず呆れてしまった。
実社会への批判のつもりでか何度も叫ばれる「この国は!」にウンザリする。君の望む動きができるのは独裁国家だけだ。しかも官僚である主人公が言うのだからもうどうしようもない。
その他の登場人物達もボソボソしゃべりやら不自然なセリフやらで好印象を抱けない。
そして最悪なのはゴジラ。マッドサイエンティストが作った生物兵器であり威厳はない。バイオハザード2のG生物と何が違うのか。倒し方も偶然都合のいい所で休んでいた所に冷却材を注入と言うゴジラが移動しないことを前提としたリアル感のない作戦。
政治的駆け引きはえらく単純だし培養できる細胞を資源とするのは無理だし事故ったら世界ほろびるだろ。ゴジラ細胞については過去作品のゴジラ対ビオランテの方が上手くやっている。
ゴジラ映画の中でも明らかに異端で出来が良いわけでもないこの作品を最高のゴジラ映画とする人の感性は私にはさっぱりわからなかった。
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