「やっぱり面白いよね!」シン・ゴジラ N Tさんの映画レビュー(感想・評価)
やっぱり面白いよね!
映画館で3回観て、ブルーレイも購入して、ネット配信でも観てます。
初めて観たときの衝撃はすごかったです。映画館を出てからもしばらく「これは面白い!」と思ってニヤニヤしてました。
ただ、がっつりハマる人と、いまいちな人に分かれるだろうな~と思ったのも事実。
ハリウッドの大作と比べれば映像はしょぼい。おっさん多い。会議シーンばっかり。ゴジラの倒し方がなんか間抜け。石原さとみのアメリカ人設定無理じゃね?
でも、それでいいんです。それがいいんです。
気になる点も多々ありますが、これは「日本の特撮怪獣映画」なんです。B級でいいんです。庵野監督もあえてそのへんを意識して作ってるんじゃないでしょうか。
ちょっと前まで着ぐるみとミニチュアでやってたことを思えば映像的には大幅な進歩です。破壊シーンも見ごたえありました。おっさんが多いのも、会議が長いのも結構。下手なアイドルが出てるよりよっぽどいいし、よくある恋愛シーンやお涙頂戴の感動の別れみたいなシーンが一切ないのが素晴らしい。ゴジラの倒し方も好きです。これまで怪獣映画では一方的に破壊される存在だった電車やビル、車両が一致団結してゴジラに一矢報いる姿に感動すらしました。でも、やっぱり石原さとみはどうにかならんかったものか...
結局、ハリウッド大作を観るのと同じ感覚だとイマイチに感じて、日本の特撮映画を観る感覚だと面白いってことかと思います。自分は完全に後者でしたが、周りではそこまで絶賛してる人はいませんでしたね。残念ながら。
それにしても、会議室にコピー機を並べるシーンや、最後のヤシオリ作戦で米軍が折りたたみ机とパイプ椅子に座ってゴジラと戦うシーンなんかは空想のなかにも現実感があって、庵野監督じゃなきゃ絶対に見れない場面ですね。そういう細かいネタがすばらしい。