劇場公開日 2016年7月29日

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「今年で1番」シン・ゴジラ りったんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0今年で1番

2016年9月20日
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泣ける

楽しい

興奮

7月29日の公開日前から観たい観たいと思いつつ予定が合わず先延ばしに。
結局観たのは9月の半ばとなってしまいました。

監督である庵野氏もコメントしていましたが、ゴジラという架空の動物を中心に3.11の際の政府の対応を再現したとか。仰る通り、官僚陣の動きが物凄いリアリティ(と言っても、こういった災害時政府が裏でどのような会議を行っているのか私達民間人は知る由も無いのですが、それでも理にかなっていると感じる位の本格演出)。対象をゴジラとするからこそのシリアスな笑いや、日本の悪しき国民性を風刺したような滑稽な演出もこの映画の見所かと。
「もしも日本にゴジラ(その他未確認生物)が襲来したら」
誰もが幼い頃一度は考えたことがあるであろうこのテーマをここまで隅々まで詰めて大人が夢中になってしまう作品に仕上げるとは、さすが庵野監督。
近年の映画業界では欠かせないエッセンスとなったラブコメ要素、人気若手俳優の使用を一切排除した所もビジネスを感じることなく素直に観ることができ良かったです。

思えば、ここ数年見た映画でこんなにグッときた作品って無いかもしれません。一見淡々と難しい言葉が飛び交っているだけのように思えるシーンでも、ふとしたセリフや演出に重みを感じます。しかも、それが押し付けがましくない。登場人物のバックボーンや心情にはほぼ触れず(むしろ登場人物は至って冷静そのもの)ここまで胸が熱くなる作品は本当に珍しいです。
「日本の大人、かっこいいじゃん」と、不覚にも素直に思ってしまいました。

気に入った映画を手放しで高評価にするのはなかなか気恥ずかしいものですが、私の中では★5ということで。クセの強い作品であることは間違い無いので、もちろん好き嫌いの振り幅はあると思います。あとは特撮や映像演出に一家言ある方にとっては、また違った評価になるかもしれないですね。
ゴジラに関する予備知識が無くても存分に楽しめる作品です。2回目も検討中。

りったん
映画好きさんのコメント
2016年9月21日

初見では見逃し、聞き逃した字幕やセリフを追うのも楽しいですよ。
あとは、実行のみです。

映画好き