「頭が悪くて審美眼がない人向け」シン・ゴジラ けいさんの映画レビュー(感想・評価)
頭が悪くて審美眼がない人向け
現代の審美眼の無さと思考力の低さをとことんまで集めてる。
悪い意味で。
画面構成については、ネットの画面もPCの扱い方も、金かけなくても出来るだろ。っていうくらいのところになんのこだわりもなく、記号として描かれている。
このあたりの無頓着な感じなんだったら、アニメにした方がよかったんじゃないかな。
画面の構成がこんだけ(NHKのタイムスクープよりも)下手くそでいて、電車やなんかはCG丸出しですけどの質感。
ゴジラには拘ってみましたがみたいな感じを出しているけど、特に生物的なこだわりはなし、着ぐるみ感を出したいんだよね。通向けだからさ。って、それがダサいっていうの。。。
ストーリーはなんだか戦前の戦意高揚映画なみに中身がない。基本的には精神論。エビデンスとかはない。SFなんだよね。一応ゴジラって。肝心なところはなんとなくで進む。
少しでもおかしいなって思ったら突っ込みどころしかない。。。
登場人物はいろいろやっているようだが、実際は勘で動いているだけで何もしていないのと変わらない。そして、そこにドラマはない。
風味があるだけで、心なんてないのがよくわかる。
制作者がこれかっこいいでしょ。ね。かっこいいでしょ。
って言ってるのをひたすた見させられる。
そして、日本なんて国はこの程度のことしか出来ないんだよ。
そこを指摘している俺たちかっこいいみたいな感じも鼻につく。
夢想してるかっこいい人たちなんで、大事な人は誰も死なない。
邪魔者は排除されるべくして排除される。
つうか、これゴジラじゃなくてもいいよね。
だって、このゴジラ何も象徴してないもの。
原発とか原爆とか、放射能とか。
象徴しているとしたら、ご都合で居なくなってくれる便利な障害としてゴジラがいるってことになる。
映画の質というか、それ以前に脚本の質も悪いし、撮影の仕方も悪い。
同人向けの同人映画なわけで、同人ではないので、その萌えは理解出来ないし、したくもない。
これがもしもマンガやアニメだったら、観た後にここまで気持ちが悪くはならないだろうけど、実写にしたから余計にひどい。
いい音楽を作って映画に当てていたんだなぁ。いい仕事を過去はしていたんだなぁ。と、ギャップが更に糞感を増している。
まったくおすすめが出来ない映画。
私もこのくらい文才があればなー。私が自分のレビューで書きたかったことを書いていただいたように感じます。しかし、この映画に1点は評価が高すぎないでしょうか。そこだけは到底同意できないと思いました。
なんか色々書いてる人いますけど、とても良い評論だと思いました!
今の日本 にこだわりすぎて、ゴジラは結局何も象徴していなかった、という意見に激しく同意です。確かにゴジラじゃなくても良かった、と言えてしまうかもしれませんね。
1作目のゴジラには、見えない何者からの人間への怒り、みたいなものが滲み出ていたし、その象徴としてゴジラがいた。
今回は今日の社会情勢を皮肉る為に作り手がゴジラを利用しただけ、と見えてしまっていると思います。
面白い所もたくさんありましたけどね!
映画の前半部分とか超シビれましたよ。
別にさあ、映画面白くなかったって言っただけで、そんな必死で中傷しなくていいやん笑↓
良かった派は、これを機会にどんどん映画館に足運んで、映画産業を支えてよ。