劇場公開日 2016年7月29日

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「女友達と2人で鑑賞。間違いなく今年の1位。」シン・ゴジラ こききさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0女友達と2人で鑑賞。間違いなく今年の1位。

2016年8月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

知的

面白すぎて、どこがどう面白かったか、言えない。何が面白かったかって、もう、すべてが面白かった。

3日経っても4日経っても、ずっと余韻が残っている、最早これは余韻ではない。恋だ。シン・ゴジラという作品そのものに恋している。憧れている。跪いている。なんてものを作るんだと床を叩いて打ちひしがれるクリエイターの皆様、仕方ないです。こんなもの、他の誰も作れない。
邦画にしかできない、日本人のための、最高のエンターテイメント作品だと断言したい。

エヴァだとか巨神兵だとか、ゴジラである必要はないだとか、ストーリーに乏しいとか、そういう風にしか感じない人は、とても損しているというか、勿体無いと思います。
シーンの行間を読む、というか、庵野が観客に投げかけたその空白を自分の想像で埋める楽しさとか、昔の特撮を思い起こさせるノスタルジックさだとか、次々と言い重ねられる台詞に込められた情報を自分の中に書類のように積み重ねながら処理し予想し裏切られる楽しさとか、まるで自分がそこに居るようなドキドキ感と間延びしないテンポの心地よさ、出演者が多過ぎる為出演シーンが数カットしかないのに見終わって数日経っても全てのキャラクターが思い出せるその設定は愛しく面白く個性的でどこかユーモラスに完成されており、ところどころでわざとらしさをあえて残し心に引っかかるアクセントとし、そしてパンチの効いたアングルで観衆を飽きさせず引きつけるなど……様々な技巧が駆使されていた作品であると思います。
それらを先入観なしに楽しめたら、いいのになと思います。

こきき