「王道に泣ける」バケモノの子 あきーらさんの映画レビュー(感想・評価)
王道に泣ける
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非常に良かったです。
細田ワールドの生み出す入道雲と夏の少年少女たちにおける成長物語は、気持ち良いです。
今回は、おおかみこども同様、主人公の成長シーンは主なイベントを除いて簡略化されていました。
大筋は2つ。
キュウタが自分の人生を見つける成長物語と、熊徹とキュウタの親子愛のような師弟の絆、「親父と息子」の物語。
今作でもいったところか、やはり画力とCGアニメーションの素晴らしさはスタジオ地図ならではです。中でも、人混みの細かさ、主観での逃走シーン、最後のバトルシーンは美しいです。
細田守監督作品は、単純な勧善懲悪や問題解決というストーリー展開でなく、深いテーマの解決を持っているものが多い気と思います。それは将来の不安、子供であることの歯がゆさ、他者を受け入れること、自分を知ることなど。
今回であれば、まさに自分は何者でどこへ行くのかというのがキュウタの最大の悩みだったと思います。
一郎彦について、闇の内容は察しがつくのですが、もう少しドラマチックにしてあげないと、かなりしょっぱい人になってませんか?笑
一郎彦を取り巻く猪王山家の華やかさをもう少し見たかったですね。
子供にはちょっと難しいしかなー
最後のクジラは確かに綺麗で幻想的でキュウタが一郎彦の闇を受け入れるという点ではかなり新しい手法でしたが、実写に慣れてる人が見ると受け入れられない感はあると思います。
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