「一人ぼっち同士の絆の物語」バケモノの子 とものりさんの映画レビュー(感想・評価)
一人ぼっち同士の絆の物語
私は細田守作品が大好きで特に時をかける少女とサマーウォーズが大好きな作品ではあったが今作はそれを越えるのではないかというくらいの衝撃を受けた。
公開前からとても楽しみにしていたが予告編を見た感じ師弟の絆を描いた作品かと予想していた。
しかし本編では師弟の絆と主人公の九太こと蓮の少年からの成長を丁寧に描いている。
母を失い離婚した父親の場所も分からず、現実を受け入れられない一人ぼっちの少年蓮
師匠も弟子もいなく一人ぼっちで強くなったバケモノ熊徹
全く噛み合わない二人だが一人ぼっちというところは一緒である
そんな一人ぼっちの二人の師弟の絆に心を打たれた。
途中楓という少女が出てくるが彼女はあまり印象に残らなかった。
原作は読んでいないがところどころ原作を省略しているんだろうなと思うところがあるが、それほど気にならない
とにかく登場人物一人一人のキャラクターが素晴らしく、九太と熊徹はもちろんそうだが百秋坊や多々良などそれぞれに個性がありとても魅力的である。
その魅力の一つが声優陣にもある 宮崎あおい 役所広司 染谷将太 大泉洋 リリーフランキーなど
特に驚いたのが宮崎あおいである。
あの年で少年の声を出来るのはとても驚いた。
あとクレジットロールに流れるMr.childrenのStarting Overも素晴らしい。
細田守監督の作品はいつも私の心に何か突き刺さる映画のような気がする。
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